鹿児島大学 鹿児島大学高等教育研究開発センター

専任教員ブログ

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相談できる人をつくる

 中里です。

  今年度も大学IRコンソーシアムアンケートを実施しています。大学IRコンソーシアムアンケートとは、鹿児島大学が他国公立・私立大学と一緒に毎年実施している学生調査です。学生の皆さんの学習習慣や学習成果、鹿児島大学への満足度や入学後の能力の伸び等を把握し、今後の教育改善に活かすことを目的としています。調査対象は学部1年生と3年生の皆さんです。manabaでの回答で、今年は11月30日(火)が締め切りとなっていますので、ぜひ調査へのご協力お願いいたします。

 大学IRコンソーシアムアンケートの回答は、毎年本学の教職員で共有し、教育改善のための検討を行う重要な資料とされています。最近、本学のアンケート調査結果の中でも特に注目されているのが、鹿大生の周囲とのつながりに関する問題です。

 具体的に言うと、昨年度の調査では、
・「大学の教職員に将来のキャリアの相談をした」と回答する学生の割合が他国公立大学よりも少ない(1年生と3年生両方)
・「大学教員と顔見知りになる」に対してうまくいっていると回答した学生の割合が他国公立大学よりも少ない(1年生)
・「他の学生との友情を深める」と回答した学生は多いが、「卒業後の進路について、本学の卒業生や先輩と話をする」機会がほしいと回答した学生が他国公立大学よりも多い(3年生)
といったことが分かりました。本学の学部生の皆さんは、他の学生などのいわゆる横のつながりに関しては比較的満足しているようですが、縦(教員、卒業生、先輩)のつながりについては薄いということだと言えます。

  周囲に相談できる人がいるかどうかは、学生生活の充実度を決める大きなものとなるようです。今年度前期に本学で実施された学部生と大学院生対象の「授業・学生生活アンケート」(7月下旬~8月上旬、manabaにて実施)での結果では、
・相談できる学生(友人)が学内にいるほど、学生生活に対する満足度は高い
・相談できる教職員がいないと回答した人よりは、いると回答した人のほうが学生生活満足度は高い といったことが示されています。

  友人でも、教職員でも、何か困ったらこの人!といった存在をつくることができれば、学生の皆さんの生活も変わってくるように思います。対面授業が増えてきた今、学内で出会う様々な人とのつながりを大事にして、学生生活を楽しんでください。

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