鹿児島大学 鹿児島大学高等教育研究開発センター

専任教員ブログ

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育児と仕事の両立の小さな困難

 伊藤です。

 昨日、学内のIRセミナーにパネリストとして参加しました。対面と遠隔のハイブリッド方式ということで、講演者やパネリスト、司会者、それに、執行部や部局長等の一部教職員は会議室に集合でした。

 鹿児島大学は、おそらく今でもかなり新型コロナウィルスへの対応基準が厳しいので、こうしたセミナーに対面で参加したのは一体いつ以来だったのか思い出せないくらいです。そのため、画面越しには毎月お会いしてきた方でも直接お会いするのはとても久しぶり、大勢が参加する会議ではカメラオフの場合が多いため、画面越しでもお会いする機会があまりなかった方に至っては久しぶり過ぎてちょっと感動しました。不思議な状況でした。

 授業はかなり対面での実施率が高まっているので、どのような授業は対面で、どのような授業は遠隔で、ということを、授業の目標や教育方法、受講者数等を考慮しながら検討し、決定していくことになります。それはそれで大きな検討課題です。

 その一方で、会議はこのまま遠隔実施が続くのではないかという気がしています。桜ヶ丘のように離れたキャンパスがある場合には、会議のためだけに移動するのは決して合理的ではありません。そんなことを考えれば、あえて対面に戻さなくても良いという考え方には一定の説得力があります。

 私自身も会議は遠隔のままで構わないと基本的には考えています。
 その一方、会議そのものよりも、会議後の居残り時間の重要性が高くなっていると感じています。

 職務上、教育担当理事とお話し、確認すべき事項がどうしても出てきます。対面での会議であれば、会議前もしくは会議後に直接相談すれば良いわけですが、遠隔会議の場合、会議前というのは他の方々もいるのであまり望ましくありません。となると、会議後に居残ってお話する必要が出てきます。この居残り時間が、少なくとも私にとっては非常に大事な時間になっています。

 しかしこの時間が取れないことが増えてきました。理由はとてもシンプルで、保育園のお迎え時間がやってくるからです。会議の開始時間にもよりますが、お迎え時間ギリギリで居残れないことが少なくありません。仕事の進みを考えれば今のうちにお話しておきたくても、お迎え時間は待ってくれません。時間の自由が利き、仕事の仕方についてもかなり裁量が認められている働き方の中で、育児と仕事を両立する上で直面している数少ない困難です。これからこの問題をどう解決していくか、まだまだ模索が続きます。 


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