専任教員ブログ
卒業、修了、おめでとうございます
伊藤です。
本日、鹿児島大学では卒業式・修了式が3年ぶりに通常開催されました。本学の場合、学内に卒業生・修了生を全員収容できるホールがないため、先ほど式が終わったばかりの今、キャンパス内には人気が少なく、とても静かです。卒業式・修了式には晴れ着姿の学生が多いので、3年前までは、1年で最もキャンパス内が華やかな日だと思っていましたが、その光景も戻ってくるのでしょうか。
基本的には共通教育しか担当せず、卒論や修論指導を行う立場にない身としては、卒業式・修了式の感慨というのはどうしても弱くなりがちです。今年度から教職科目も担当していますが、8週だけ、それも遠隔授業ということで顔もわからないまま終わったこともあり、やはりあまり思い入れは持てないままです。
それでもごくたまに、「あれ?」という学生が登場し、「もう卒業か...」「学位が取れたんだな...」としみじみします。今回は、一昨年度まで特任助手を務めてくれた大学院生が所属研究科の代表として登壇したのを見て、代表を務めるほどの成績を修め、学位を取得したことを知り、心から嬉しく思いました。本当におめでとうございました。
鹿大では卒論指導も修論指導も関わっていませんが、前職で卒論指導をした頃のことを今でもたまに思い出します。指導の最中に「私の言ってること、わかる?」と確認せずにはいられなくなったり、「思い付きはわかったけど、そろそろテーマ確定しよう!」と説得したり。いろいろなことがありましたが、今となっては貴重な経験ができたと思います。あの頃の学生たちももう30代半ばです。一体どうなっているのだろうと思うと、どちらかというと不安が先に立ちますが、あの頃の学びがほんの数ミリだとしても何かの糧になっていればと願うばかりです。
約1週間で今年度も終わります。新年度の準備を進めながら、「来年度は何をしなければいけないんだっけ?」と授業以外の業務を考える日々です。去年の今頃はリモート復帰をして自宅で子どもを見ながらできるリモートワークに勤しんでいましたが、翌年度のことをうまく考えられず、ブランクの影響はこういうところに現れるのだなと実感していました。完全復帰して約1年、ようやく完全に通常モードに戻ったのかもしれません。
コロナ禍の影響もかなり縮小し、来年度はほぼコロナ禍以前の状態に戻ることでしょう。3年ぶりの"普通の"大学生活がどうなるのか、今から楽しみです。