専任教員ブログ
第1回生成系AIセミナーを開催しました
伊藤です。
先週15日に第1回生成系AIセミナーを開催しました。お話いただいた講師の先生、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
この企画、当初はChatGPTなどに関するもう少し具体的な課題、特に教育での課題について取り上げるものを検討していました。ただ、これについて本学教育担当理事に相談した際に、その前に「そもそも何ぞや?」という話が必要ではないかとの指摘を受け、このような企画へと修正したのですが、結果としてこれで良かった、極めて的確なご指摘をいただけたと思っています。
そんな経緯の企画でしたので、今回は、「文章生成系AIはどのような原理のものか」という点に特化してお話いただきました。私自身も門外漢ですので難しく感じたところももちろんありましたが、とてもわかりやすく、面白いお話でした。なぜあのように、一見もっともらしく感じられるものの突っ込んでいくととんでもなく頓珍漢な文章が出てくるのか、という疑問に対する答えをあることができたと感じています。
今回、「第1回」生成系AIセミナーと題して開催しましたが、第2回以降の予定が決まっているわけではありません。今回の事後アンケートでも次回開催に対する要望は多数いただきました。ただ、何分にもリアルタイムで急速に進歩している生成系AIのため、話せる方が限られる状況です。
それでも、既に教育活動に活用されている方はいらっしゃるはずなので、まずはそうした方々の知見や経験談を共有するところから始めようと考えています。誰かが専門性に基づいて話をするという形の企画ばかりが有意義なわけではないはずですよね。まだ誰もが文章生成AIの効果的な教育での活用方法を模索している最中なのですから、その知恵を分かち合うことで自分の活用上のヒントが得られるのではないかと思っています。
コロナ禍を経て、FD関係の企画を考えるとき、「専門家たる外部講師を招聘して講演会を開催するというモデルはどうなんだろう?」と思うことが多くなっていました。しかし、それは結局テーマ次第、目的・目標次第なのだということを再確認できました。その意味でも非常にありがたく、開催して良かったと思っているところです。