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専任教員ブログ

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日本教育社会学会に参加しました

 伊藤です。

 週末に大阪大学吹田キャンパスで行われた日本教育社会学会に参加してきました。8日(土)は快晴だったのに対し、9日(日)は朝から雨という対照的な2日間でした。

 今回参加して感じたのは、こういう場では日ごろとは異なる頭の使い方ができるということです。例えば、現在業務として高校「総合的な探究の時間」(以下、「探究」と略記)に携わっていますが、研究発表として「探究」について聴くと、全く異なる角度から考えが発展していきます。そこから、以前は気付かなかった、本学における業務に活かせる点を思いついたりもしました。教育と研究の往還というのは、大学教員についてよく言われる話ですが、私の場合は管理運営業務と研究の往還がそれぞれの発展につながるのかもしれません。というか、つなげていきたいです。

 あとは、自分の関心の所在を再確認した部分もあります。インタビュー調査に基づく話であればテーマが何であれそこそこ興味が持てる一方、アンケート調査の結果やそれに基づく統計分析の結果に対しては、どうしてもそこまでの関心が持てません。意味がないとかそういったことでは全くなく、「なるほど」とは思うものの、そこから自分の考えを発展させていくのが、私には難しいと実感しました。これを好みの問題といってよいのかどうかはわかりませんが、自己理解がちょっと深まった気がします。

 あとは、先述の「探究」の話の場合、一般論としては高校教員と「探究」との関係に課題意識が向くと思いますが、私はそこでもやっぱり高校には意識が向かず、大学は、あるいは大学教員は「探究」をどう見ているか、どんな課題を感じているか、といったところに関心が向きます。現在業務でそうしたことを考えなければならないからという側面はもちろんあるのでしょうが、業務の範疇ではそこまで教員の意識に丁寧に迫る必要はないだろうと思います。ですから、やっぱりこれは私個人のそもそもの関心度の問題なのでしょう。学内で現状照会をした結果を踏まえ、何人かの先生方にお話を聞いたりしているので、研究に発展するかどうかはともかく、もう少し掘り下げてみようかと思います。

 このところ、体調に問題は生じていないものの、若干くたびれ気味だったので、良い気分転換になりました。たまには日常から離れて違う頭の使い方をすることも必要なんだなと反省しました。とはいえ、日常から離れることができたのは、夫と息子が2人で週末を過ごせるようになったからこそです。ありがたやありがたや。
 私は立場上、とんでもなく多忙かつ有能な先生方を間近に見ることが多く、「いったいどうやって時間を作り出していらっしゃるんだろう」と感じることが多いです。まだまだ到底その域には達することができませんが、もう少し要領良くできないものか、模索を続けようと思います。

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