専任教員ブログ
地域人材育成プラットフォーム成果報告会を開催しました
伊藤です。
標記の件について、お越しいただいた皆様、ありがとうございました。学生たちの発表はいかがでしたでしょうか。今回も2~4年生と幅の広い学生たちが発表しましたが、それぞれの実習の成果が表れていましたし、多くの方々におかげで実習が成り立ったということも、改めて実感しました。
発表した学生の皆さんも、お疲れさまでした。夏季休暇中に実習に行き、その期間中もその後も他の授業や部活・サークル活動などいろいろな活動と並行での発表準備は大変だったと思います。そうした中で今日の成果報告会を無事に迎えられたこと自体がひとつの成果です。成果報告会ではすべての終了予定者がポスター発表をおこなうため、聴衆からの厳しい質問や素朴な疑問に丁寧に答えることが求められます。そうしたやり取りもまた、皆さんのコミュニケーション能力を高めていくことでしょう。実習を実習だけで終わらせず、そこで得た成果について自分なりに考え、それをポスターという形でまとめ、発表し、他者との対話まで取り組んだ意義は、きっとこれからの皆さんの人生の中で生きると思います。

地域と連携した教育の在り方については課題も多く、地域人材育成プラットフォームという方法がベストなのかと問われると、自信をもってそういえるわけではありません。各プログラムごとの課題もあり、地域人材育成プラットフォームという枠組みにはいったん区切りをつけることとなりました。鹿児島県の総合国立大学として、本学が果たすべき役割を考えれば、地域と連携した教育の場をカリキュラム内に位置づけることは非常に重要です。しかし、そのやり方はいかようにも考えられますし、専門と直接的に関連づかない内容の意義がどこまで理解を得られるかというと、なかなか難しい部分もあります。そこに意義を見出したからこそこれまで続いてきたわけですが、専門との距離感も含め、今一度考えるべきときなのかもしれないと改めて感じました。
それと、今回もですが、発表した学生さんの親御さんが何人がご参加くださいました。大学で自分の子がどんな活動をしているのかを知る機会はあまりありませんし、晴れ舞台といえば入学式か卒業式くらいでしょう。堂々と発表している姿を見る機会などほとんどありません。そういう中では、この成果報告会というのは貴重な場なのかもしれません。入学式や卒業式でも親御さんの参加者が増えているのであれば、こうした学生さんが学びの成果を発表する機会をアナウンスしたら、お越しになる親御さんは結構いるのではないでしょうか。学長からも、普段の学生の様子を親御さんが見られるようにする、そういう機会をつくりたいとの言葉がありました。今後、そうした可能性も考えていく必要がありそうです。
何か機会があるとすぐに新しい仕事を考え出すのが悪い癖なので、このくらいにしておこうと思います。最後に、企画運営に携わってくださった皆さまに心より御礼申し上げます。お疲れさまでした。

