鹿児島大学 鹿児島大学高等教育研究開発センター

専任教員ブログ

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鹿児島県高等学校長と鹿児島大学との教育懇話会に出席しました

 伊藤です。


 火曜日の話ですが、表記の懇話会に参加させていただきました。ご参加くださった校長先生、ありがとうございました。また、本学から参加の学長を始めとする先生方、ご準備くださった職員の皆さまにも心より感謝申し上げます。


 火曜日に参加したので早めに書こうと思っていたのですが、九州地区に線状降水帯が発生したり、沖縄・奄美に台風が接近していたりという天候の中、「奄美群島から来られた校長先生は無事に帰られたのだろうか...」とか思っていたら、今日に至りました。


 まだ梅雨の最中ですので、雨が降るのは致し方ないとしても、台風が2つ発生するというのは、なかなか困りものです。大学のある鹿児島市内は、昨日も小康状態で雨は降らず、今朝も早朝は雨だったものの、今は雨も上がり晴れ間が見えています。このままの天気であればと願わずにはいられません。ただ、こちらの天候が落ち着いても、台風がある以上、航空機やフェリーは影響を受けるので、欠航が相次いでいることでしょう。どうか先生方が無事にお戻りになっていますように。


 さて、懇話会そのものについては、2年前から参加させていただいていますが、毎回思うのは「女性は少数派だな...」ということですね。つい数えてしまうのですが、校長先生側も本学側も片手でも余る人数しか女性はいません。その景色自体にはもう慣れてしまっていてショックを受けているということではなく、言語化するのが難しい「何だかな...」という気持ちになります。


 ちょうど担当している授業の先週と先々週のテーマが教育格差で、先々週は地方と都市、先週は性をめぐる格差を取り上げたところでした。鹿児島県は日本の中でどう考えても地方であり、その中でも離島や僻地はさらに地方といえるでしょう。周囲に大学がないどころか、高校がない地域もあります。また、高校はあるものの定員割れが続いており、統廃合の議論がある地域も少なくありません。


 子どもは生まれてくる地域や性を選べません。地方で生まれることや性として少数派の側である女性に生まれることが即問題ということでは決してありませんが、そのことが進路選択にネガティブな影響を及ぼす事例も確実に存在します。そうした地域や性の問題だけでなく、家庭の経済事情ももちろん影響するので、要因は多々あります。ただ、いずれにしても、子ども自身の努力ではリカバリできないからこそ格差と呼ばれるのであり、そこから生じる不公平は、社会の問題として解決を図らなければならないことのひとつだと思います。


 私自身も地方の出身で、周囲に大卒者が大勢いる地域でもなかったと記憶しています。ただ、家族親族に大卒者が多かったので、大学には行くものだと思って育ち、それに対して周囲からディスカレッジされるような声掛けをされた記憶は全くありません。授業の振り返りレポートを見ていると、「女の子だから」を理由として進学先の場所や専門分野を自分や友達が制限されたという記述が頻繁にあります。彼らより相当上の世代である私が経験しなかったことを、今の世代の彼らがまだ経験させられているという状況に暗澹たる思いを持ちます。


 進学や進路選択で理不尽に直面したりしんどい思いをしたりすることなく過ごせた自分が、今ここでできることは何か、すべきことは何か、という視点は失うことなく仕事に向き合いたいと思います。大学にできることは限られていますが、何もできないわけではないと信じたいところです。

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