専任教員ブログ
2026年度「地域共創フィールドワーク」
伊藤です。
標記の件について、9月28日~30日の期間、鹿児島県曽於市SKLVにて実施しました。この講義の実施に当たり、多大なご協力、ご支援をいただいた曽於市の皆さま、一般財団法人SKLVそおの皆さま、旧モビリティのミライ@かごしま→現鹿児島MEC研究所の皆さま、そして、参加してくれた学生の皆さん、本当にありがとうございました。
この講義の種はそもそも、獣医学以外の分野でのSKLV活用について、社会連携担当理事である宮本先生とお話する中で生まれました。それではどんな形にするかと思っていたところに、これまた宮本先生のご紹介で九州経済研究所の眞竹さんとつながり、そこから猛スピードで話が発展して講義の基本形ができあがりました。眞竹さんの力あっての取り組みでした。
この講義にはいくつものポイントがありますが、そのひとつは、学生と自治体職員、企業社員が対等な立場でグループを組み、地域課題について考えるという点です。学生のインターンシップ参加は増えており、企業社員の方と関わる機会は以前と比べれば多くなっています。しかし、その場合、指導する立場としての企業社員の方と指導を受ける側としての学生という関係です。対等ではありません。それに対してこの講義では、もちろん知識や経験の差があるので話せる内容や質に違いはあり、実際には多々サポートしていただいていましたが、グループのメンバーとしては対等でした。学生にとってはとても新鮮な経験だったと思います。
それから、もう一つのポイントとしてAIの利用があります。目的を踏まえてどんな取り組みが考えられるかをAIに出させる、それを叩き台として思考を深めていく、その中から最も適切だと思うものを選び、その理由を考える、といった活動を行いました。
AIの利活用は大学にとっても大きな課題になっています。大学が学生のAI利活用について考えるとなると、どうしても何をしてはいけないのかという話になりがちです。適切な使い方をしてほしいからこそですが、では、どのような使い方が適切な使い方といえるのか、どうしたら適切な使い方になるのかについて、十分情報発信ができているか、適切な使い方を学ぶ機会は準備できているのか、といった点について考えると、まだまだのところがあるように思います。今回の取り組みは、もちろんまだまだ改善の余地は多々ありますが、大学生のAI利活用について一つの可能性を示せたと考えています。この点については、この講義だけの問題ではなく、大学全体としても考えていく必要がありそうです。
SKLVは、旧財部高校の校舎を利用して作られた施設です。南九州地区産獣医学拠点として、全国の獣医学生さんの実習の場として利用されていますが、それだけにとどめるにはもったいないところです。大学の専門教育の場として廃校を利用している、それも特定の大学だけでなく全国の学生さんに利用されている、貴重な事例です。宿泊も可能ですので、まずはとにかくどんなところか見に行ってほしいですし、様々な活動の場として利活用が広がることを願っています。
なお、今回は実習ということで他のところに行く余裕はありませんでしたが、今度はSKLV秋祭りか春祭りに伺えれば、道の駅すえよしで食事をして、おいしいお肉やお野菜を買って帰れれば、と思います。
【南九州地区産獣医学拠点SKLV】

