学術交流協定校派遣留学制度(1学期~1年)について
【目次】※各項目をクリックすると、該当の内容にジャンプします。
2. 「ひっ飛べ!進取の気風派遣留学プログラム」と海外留学支援制度による給付型奨学金
3.鹿児島大学学生海外留学支援事業による給付金、その他の貸与型奨学金
1.学術交流協定校派遣留学とは
鹿児島大学が学術交流協定(学生交流に関する覚書等)を締結している海外の大学(以下、協定校という)に、本学の学生が、勉学及び研究のために原則として1学期以上1年未満留学する制度です。
協定校は、大学間協定校、部局間協定校の2つに分けられ、大学間協定校には全ての学部・研究科の学生が留学できますが、部局間協定校への留学は、協定締結部局の学生に限られます。
「学術交流協定校一覧表」(2023.3.1現在)
・留学開始日:鹿児島大学の学期ではなく、派遣先大学の学期の開始日に合わせます。
・留学中の在籍資格と授業料:留学中、在籍資格は「留学」になります(留学前に、所属学部に在籍資格「留学」への変更を願い出て、承認を得る必要があります)。「留学」は、最短修業年限に組み込まれるため、本学での単位取得状況によっては、最短修業年限での卒業・修了も学則上可能です。よって、留学中も鹿児島大学に授業料を納める必要がありますが、派遣先大学の検定料、入学料及び授業料等は納める必要はありません。
※但し、派遣先大学の語学要件に届かず大学附属等の語学学校に通う場合、その学費が発生することがあります。
・留学先での取得単位:本学単位への読替えも可能です。読替えの可否と認定単位数、読替え単位の種類は、所属する学部が認定します。
・選考:まず、学内選考で派遣留学候補生として選抜されます。その後、希望する派遣先大学に、その大学が求める書類(学内応募書類とは別物)を揃えて各自入学申請を行いますが、申請時点(2024年1月頃)で各大学の成績基準や語学基準に満たない場合、留学はできません。申請後、派遣先大学から入学許可書を得て初めて留学が決定します。
・留学費用:国によって大差があります。基本的に、住居(寮等)費・食費等の生活費、渡航往復旅費、保険料、大学附属等の語学学校に入る場合は授業料(有料・無料は大学による)等です。何れにしても初期費用としてまとまった費用が必要になります。大学別費用の情報は、先輩の「派遣留学生の体験情報」や体験談「伝えよう!鹿大生の海外体験」を参考にして下さい。奨学金情報は、2、3を参照して下さい。
・留学計画と準備:中・長期の留学には、短くとも半年以上前、通常は1年半前からの周到な準備が必要です。また、手続きは原則として各自が責任を持って行います。決して容易なことではありませんが、自ら困難に挑戦してやり遂げた後は大きな成長が見込めます。覚悟を持って真摯に取組む学生に、関係教職員は支援を惜しみません。計画策定には、まず、以下の留学準備情報サイト(大学生の留学準備ガイド、海外留学支援サイト)やグローバルセンター学生海外派遣部門で基礎知識を得て、順次個別留学相談を活用して下さい。
2.「ひっ飛べ!進取の気風派遣留学プログラム」と海外留学支援制度による給付型奨学金
協定校派遣留学候補生は、大学間、部局間派遣を問わず、留学前・中・後を通して「ひっ飛べ!進取の気風派遣留学プログラム」に参加します。このプログラムでは、同期の派遣留学生と横に、先輩と縦に繋がって留学前の準備を行い、留学中は様々な国にいる派遣生や鹿大のプログラム担当教職員と繋がり、留学後には総括を行います。また、本プログラムの参加により、成績と家計基準を満たした場合、日本学生支援機構の海外留学支援制度による給付型奨学金を月額6-8万(派遣先地域による)受給できます。(2023年度については不採択)
「ひっ飛べ」は、郷土に伝わる「泣こかい飛ぼかい泣くよかひっ飛べ」から「勇気を出して留学に挑戦しよう」の意を込め、参加生の合言葉としています。また、薩摩藩英国留学生の史実を背景とする本学の教育理念「進取の気風」に溢れた、互いに学び合うプログラムを目指し、以下の項目の獲得と向上を参加学生の達成目標と定めています(順不同)。
①目的を果たすに十分な外国語能力 ②異文化体験に基づく文化の相対性への認識 ③問題解決力・交渉力を含むコミュニケーション能力 ④派遣大学の授業で得る専門知識 ⑤自文化に対する自覚と誇り ⑥自立心 ⑦変化を楽しむ適応力 ⑧意志力 ⑨楽観力
グローバル化する社会では、文化的背景の異なる人々の間で意見の相違や対立が生じてきます。その中では、相手を理解する能力だけでなく、高いコミュニケーション能力を駆使して自らの立場や意見を冷静に説明し、辛抱強く交渉し、互いにとって最善の解決策を生み出すことのできるグローバル人材が必要となります。
本プログラムでは、こうした国際的・実践的な能力を持つ人材の養成を目指し、従来の「異文化や外国語、知識を学んで帰国する」という留学のあり方に加え、日本および鹿児島大学の学生として留学先で自己発信すること、留学先の現地学生や他国の留学生、地域住民との積極的な交流および実地体験を可能な限り行うことを推奨し、派遣前から派遣後まで一貫した留学システムを通して、留学を通じて上記の項目を養うことを達成目標としています。
3.鹿児島大学学生海外留学支援事業による給付金、その他の貸与型奨学金
鹿児島大学学生海外留学支援事業により、派遣留学前に給付金が給付されます(年度、派遣先地域によって異なる。約10万円〜30万円※2024年度については実施未定です)。この他、日本学生支援機構の貸与型奨学金「第二種奨学金(短期留学)」もあります。この制度の利用にあたっては注意する点がありますので、学生生活課で最新情報を確認して下さい。
4. 学内申込み・学内選考・協定校への入学申請の流れ
(1)大学間協定校派遣留学:(取扱窓口)学生部国際事業課留学生係
2024年 |
||
派遣留学説明会実施 |
5月末(予定) |
2020 年度以降は新型コロナウィルス感染症感染拡大防止のため、オンライン開催 |
募集期間 *募集する留学の開始時期 |
6月末〜7月下旬 *翌年度(翌年4月~翌翌年3月まで) |
留学生係から各学部学生係・教務係宛にメールで周知。学生には学務Web等でも情報配信 ※申請書類:本ページ下部の「6.各種様式」からダウンロード ※書類提出先:各学部学生係/教務係 ※提出締切:学部によって異なるため各自で確認 |
書類および面接審査 |
8月下旬 |
学内選考委員会で書類および面接審査により協定校派遣留学候補生と海外留学支援制度奨学金受給候補生を選出 |
結果通知 |
9月上旬 |
派遣留学候補生の決定 |
事前学習 |
10月~ |
「派遣留学I(必須科目)」および国際共修科目の受講 その他グロスペ外国語や LOL(TOEFL講座あり)、Intensive Englishを積極的に活用してください。 |
派遣先協定校に入学申請開始 |
2月~ |
各協定校の入学申請締切に合わせて、留学生係と連携して学生個々が申請 ※協定校によっては2月より前に申請を始めます。 |
協定校が入学許可書を発行、入手 |
3月〜 |
入学許可書を入手して初めて留学可能になる。続いて、ビザ、保険、航空券、滞在先等の手配を各自で進める |
※大学間協定校、部局間協定校は、それぞれ窓口が異なりますので注意してください。
※募集スケジュールは変更になる可能性もあります。
(2)部局間協定校派遣留学:(取扱窓口)所属学部等の学生係または教務係
学内選考、協定校への入学申請は各部局が行います。これらの手続きについては、所属学部・研究科の学生係または教務係に問い合わせて下さい。但し、日本学生支援機構の海外留学支援制度による給付型奨学金受給を希望する学生は、上掲(1)表中の「面接審査」に参加する必要があります。
5.学内申込みにおける注意
・派遣上限人数:協定校ごとに、本学から派遣可能な上限人数を設定しています。協定校とは相互に派遣と受入を行っているため、前年度の派遣受入の人数バランスによっては次の年度に派遣ができない場合もあります。最新の情報については留学生係まで問い合わせ下さい。
・語学・成績要件:
※直近2年以内に取得したスコアのみ有効。学内応募時語学要件(英語CEFR B1以上もしくは現地語CEFR A2以上のいずれか)を満たしていない場合は、応募を受け付けられません。
※協定校応募時の語学要件がある大学を派遣希望先とする場合は、2024年1月までに要件を満たす必要があります。学内応募時には達成していない場合でも、応募は認めます。
注意!:
学内申込み時に申請書類(申込書、承認書、成績証明書、語学証明書、推薦状→後日提出可)がすべて揃っていないと申請を受理できません。なお推薦状は、推薦者から留学生係に送付されますが、受理後申請者に連絡はしませんので、ご了承下さい。
6. 各種様式
協定校派遣留学に関する書類は以下よりダウンロードして下さい。
【学内選考用(大学間協定校)】※部局間協定校は、所属部局に確認して下さい。
・募集要項
・推薦状
【派遣前準備用(大学間協定校、部局間協定校)】
・付帯海学 海外旅行保険申込書 ※海外旅行保険の申込には、説明会への参加は必須です。
・誓約書
7.先輩の協定校派遣留学情報や経験談
「派遣留学生の体験情報」、「伝えよう!鹿大生の海外体験」を参考にして下さい。
(協定校派遣留学以外のプログラム含む)。
8.よくある質問 Q&A
Q1. 派遣先で自分の専攻する分野が学習できますか。
A1. 関心のある協定校のホームページを確認し、希望する学部や講義があるか確認してください。それらの情報収集をした後、自分の目的に合う派遣先かどうかきちんと確認したうえで出願するようにしてください。また本学で専攻していない分野を選択することも可能です。
Q2. 派遣先に編入することはできますか。あるいは学位をとることはできますか。
A2. 本学を通して派遣留学先に編入することはできません。また学位を取得することはできません。ただし、留学中に取得した単位を本学の単位に換算できる場合がありますので、所属する学部等の学生係・教務係にお問い合わせください。
Q3. 卒業や就職活動を考え、大学3年生4月から留学を計画したいと思っています。4年間で卒業できますか。
A3. 学期の開始時期は地域によって大まかに分けられるものの、詳細な時期は大学によって異なります。関心のある協定校のホームページを確認し、学期を確認してください。また、単位の取得状況によっては4年で卒業できない場合があります。派遣先大学の学期にあわせて渡航するにあたって、本学での期末試験や実習、修業年限等に影響がないか、指導教員の先生や所属する学部の学生係・教務係に確認してください。
Q4. 協定校派遣留学中の奨学金について教えてください。
A4. JASSO(日本学生支援機構)の第一種奨学金(海外協定派遣対象)を受給できる可能性があります。ただし、JASSO規程の成績及び家計基準を満たしていなければなりません(支給額は地域により異なるが、6~10万円/月)。
また、第二種奨学金(短期留学)も申込可能な場合があります。第二種奨学金(短期留学)については学生生活課経済支援係までお問い合わせください。
Q5. 初期費用となるものを教えてください。
A5. 国によって金額がかわりますが、内訳として【ビザ申請に係る諸経費、航空券購入代金、寮費、海外保険代金】が挙げられます。先輩の体験談サイトで情報を得て下さい。また国・地域によっては、ワクチン接種が必要となります。ワクチン接種については、事前に本学保健管理センターに確認してください。
Q6. 学内選考の面接予定日をずらすことはできますか。
A6. できません。ただし本学の実習等による場合は、別途ご相談ください。
Q7. 協定校のパンフレットなどはありますか。
A7. 残念ながら、こちらでは取り扱っていません。各協定校のHPを確認してください。
Q8. 留学には行きたいけれど、何を準備すればいいかわかりません。
A8. まずは留学の目的を考えましょう。また留学、就職活動、卒業に至るスケジュールについて、指導教員や親御さんとも相談して計画して下さい。計画策定には、まず、以下の留学準備情報サイト(大学生の留学準備ガイド、海外留学支援サイト)やグローバルセンター学生海外派遣部門で基礎知識を得て、順次個別留学相談を活用して下さい。先輩方に話を聞くことも有効です。すでに希望する大学が決まっている場合は、語学要件を確認し必要なスコアの取得に努めましょう。
お問い合わせ:
学生部国際事業課留学生係 ryugaku(a)kuas.kagoshima-u.ac.jp
※(a)を@に変換して下さい。