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平成28年度前期「授業改善メモ」のまとめ
教育センターでは、教員が授業をより良く改善するために、前後期末に学生による授業アンケートを実施している。その結果を踏まえ、授業担当教員から授業改善メモが提出される。この授業改善メモには、教育改善のための有益なコメントや要望等が多数含まれている。高等教育研究部会では内容のとりまとめを行い、教育センターのホームページに掲載している。
以下に平成28年度前期に提出された授業改善メモの中から、授業改善に向けての試みや工夫を抜粋して紹介する。また授業改善に関連した意見・要望等もあわせて紹介する。 1. 授業改善に向けての試みや工夫 1.積極的参加する意欲を持たせるための工夫 1)興味を持たせるための工夫
以下に平成28年度前期に提出された授業改善メモの中から、授業改善に向けての試みや工夫を抜粋して紹介する。また授業改善に関連した意見・要望等もあわせて紹介する。 1. 授業改善に向けての試みや工夫 1.積極的参加する意欲を持たせるための工夫 1)興味を持たせるための工夫
- 身近な地域課題を取り上げるように工夫している。
- 難易度を徐々に上げるように工夫している。
- 授業後のミニッツシートに記載された質問に丁寧に答える。
- 出席カードに質問欄を設けており,その次の授業の時に答える。
- 毎回、Moodleで授業内容の理解度と質問を受け付けている。
- TAを活用して授業中に話しかけている。
- 授業時間内に討論する場を提供している。
- 受講生を5人程度の班に分け「グループ予習シート」を提出させる。
- グループ・ディスカッションを行う
- コミュニケーションをはかるためペア・ワークを頻繁に行った。
- 50人程度で顔と名前がわかるくらいが良い
- Moodleを有効に使うノーハウが蓄積できるような仕組みが必要だ
- 担当者間で、そのクラスの教育方針や授業内容、具体的な到達目標の共有についてもっと議論を深めないと形式的な授業になる。
文責: 農学部 紙谷 喜則
授業改善に向けての試みや工夫 1. 今年度から新しく始まった科目での取り組み・意見など- 新カリキュラムの初年度だけに、想定外の問題点も出てきた。テキストの効果的な活用や評価基準など、FD研修会で反映できるよう整理したい。
- 初めての講義でマニュアルをこなすこと、時間内に内容を消化することへの対応が優先された。意識して実行したことは、グループ討論中に、グループを回り、うまく進んでいるか学生に問いかけることであった。
- 初めての授業であり、何をすればどのように教育効果が上がるのか、現段階ではわからなかった。少なくともシラバスと教科書に沿った講義を行うことは心がけた。
- 複数コマ開設の複数教員担当による授業であるため、シラバスに沿った形で授業を展開するよう心掛けたが、クラスによって学習レベルも多様であるため、学生の質に応じた内容を調整した。
- マニュアルに固執せず、出来るだけ実体験に即した事柄を学生に伝えるようにしている。
- 同じ内容を複数の教員が行っているが、教員間での授業のばらつきがあるのではないかと感じる。今年度授業を行った教員で、可能な限りでよいので意見交換会を行うことを希望する。そうすることでばらつきが圧縮でき、次年度へ向けてより良い授業ができるのではないかと考える。
- 講義の教科書や授業の進め方などが決められていたので、担当者ごとに、もう少し自由度があれば良いと思う。今期、スタートしたばかりの新しい科目だったので、教える我々もどのように取り組めばよいのか戸惑った部分があり、今年度の経験を踏まえて、次年度は改善していきたい。
- 前回の講義の内容に関する小テストを毎回実施しており、これにより半年間コンスタントに学習内容を復習し、身につけさせるようにしている。
- テキストの内容を分かりやすく説明するために、そしてテキストの内容を補完するために、講義資料を毎回作成した。とくにテキストの記述が全般的に淡泊であるため、講義資料を利用することで内容の充実をはかった。
- 学部・学科混在型の導入教育では学生による学力差(=理解力の差)に配慮しながら、できるだけ全員の理解力が高まることが必要だと考える。そのため、スライドを多用しつつ、上位層にはチームとして成果を出すことの重要性を訴求した。
- この授業では、英語の授業にしては47 名と人数が多く、きめ細かい指導はしにくい。毎回1回は授業中に発言できるように工夫をした。また、予習・授業・復習と流れができるように、授業の最後に毎回、授業の内容の要約の穴埋め問題を解かせ、復習として、授業で学んだ課をテキスト付属のe-learning を通して復習させ、次の週には単語テストを行った。
- CD・DVDを活用し、リーディングだけでなく、音読やリスニングにも力を注いだ。また今後の生活にも役立つように、教科書には書かれてはいないがその内容に関連した話題提供も心がけた。
- なかなか自分から発言する学生はいないので、授業中はこちらから指名してほぼ全員に答えてもらうという形式をとった。
- ほとんどの受講者が生物志向の学生なので、物理学に対する興味を抱かせることを重視している。そのため、授業で扱う内容を、科学史上での物理的発見と関連させて話すようにしている。
- 学生の専門分野とは直接には結びつかない科目であるため、できるだけ身近なテーマや視点を提示して、学生の関心を引き出せるようにしている。また、一方向的な講義にとどまらず、実際に資料読解の体験をさせることで、歴史学の面白さや難しさを理解できるようにしている。
- 講師の説明だけでは飽きてしまい、また具体的なイメージをつかみにくいことから、説明内容に関連する過去の県政広報番組を視聴する時間を設けている。
- 高校の授業で馴染みのある作品を取り上げ、その歴史的背景、文学史的意義などにわたり踏み込んで講義する。
- CDを使用して学生の興味・関心を呼び起こすようにした。また。グループ・ディスカッションを取り入れて、英語で何かを考える作業が楽しくなるようにした。学生の英語力には多少の差があったが、グロープ内で適切なピア・サポートが見られた。
- アンケートにも「何を学んでいるのかよくわからない」という意見があった。もう少し、1クラスの人数を少なくして、教員と学生の距離を縮めると良いのかもしれない。
- 教科書の「事後学習」や「事前学習」については,単元により課題内容が必ずしも適さないものがあった。発表を授業で聴く機会のほとんどない学生が多いため,これを前提とした課題作りを意識したほうがよいように思える。
- 教える側も、事前に自分が教えやすいように下準備が必要だ、という意識付けは必要だと感じる。
文責: 水産学部 江幡 恵吾
鹿児島大学教育センター高等教育研究開発部会 掲載日:平成29年 3月 6日 編 集:学生部教務課教育推進係