共通教育センター長メッセージ
グローバル化や情報化が進むとともに、多様化や複雑化する現代社会においては、これまで以上に、自分で考えて表現する力や他者と協力して課題解決に取り組む力が求められます。本学の共通教育では、それらの力を育むための新しいカリキュラムを平成28年度からスタートさせました。
大学における学びでは、初年次教育の及ぼす影響が大きいことから、カリキュラムの中核となる初年次教育科目として、「初年次セミナーⅠ」と「初年次セミナーⅡ」を開講しています。これらの科目では、理系学部と文系学部とを混在させた少人数クラスで、アクティブ・ラーニングを取り入れながら、効果的に学習する技能を身につけるとともに、プレゼンテーション能力やレポート作成能力の向上に取り組みます。様々な課題について自分で考えるとともに、異なる考えを持つクラスメートと意見を交わしながら、協力して課題に取り組むことが望まれます。
本学は、地域とともに社会の発展に貢献する大学、いわゆる「地(知)の拠点」を目指す大学であることから、「大学と地域」を開講しています。この科目では、鹿児島大学長講話、鹿児島県知事講話、鹿児島市長講話の他、医療、観光、教育、防災、環境等のテーマに従った話題提供を受け、思考力等を伸ばします。地域の課題は、我が国の課題の縮図とも言われていることから、各分野における地域の課題について、主体的かつ論理的に考えるとともに、地域の活性化に貢献する意欲と能力を備えた人材に育つことが望まれます。
グローバル化が進む社会に対応するために、「英語」では4つの技能(読む、書く、聞く、話す)を統合した講義を受講します。また、様々な文化的・社会的な背景で生活する人々について理解を深めるために、「異文化理解入門」を開講しています。これらの科目を通して、グローバル社会で活躍できる能力を高めることが期待されます。
教養基礎科目は、人文社会科学分野と自然科学分野に区分されており、各分野で様々な科目が開講されています。また、教養活用科目として、課題発見をねらいとした「統合Ⅰ」と課題解決をねらいとした「統合Ⅱ」に区分された授業科目が開講されます。それらの科目での学びを通して、幅広い知識と教養を身につけ、興味関心の輪を広げるとともに、自ら困難な課題に果敢に挑戦する『進取の精神』を涵養することが期待されます。
大学での学びを実りのあるものとするためには、大学での講義に積極的に取り組むとともに、シラバスを参考にして予習したり、受講して興味を持った内容について自ら調べて学習を深めたりなど、いわゆる自学自習の習慣を身につけることが効果的です。共通教育での学びを通して、自学自習の習慣を身につけるとともに、課外での様々な活動にも参加し、充実した大学生活を過ごされることを期待しています。