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令和2年度前期「初年次セミナーⅠ」
1.受講生が取り組む授業時間外学習の週平均時間
・授業時間外学習が1時間より少ない学生が2割を超えるのは問題である。この点、予習復習
として課す課題を増やす、あるいは難度を上げるなどする必要がある。
2.その他
・初年次セミナー開講当初から言われてきた「各教員の専門分野について語る科目ではない」
については、それはその通りだと思うが、その点が逆に「学問としての中身はどうでもいい
と考えている科目だ」という誤解を学生の間に生んでいないか。例えば、どんなトンデモ学
説でも、レポートの形式として適正な形で書かれていればよい成績を与えるのか、といえば、
それは否であろう。この点、教員の側がもう一度考え直す必要があると思われる。
・初年次セミナーに求められる授業改善としては、カリキュラムの視点を強く有するべきであ
ると常々感じている。初年次セミナーでどこまでのスキルを身につけさせるのかを議論し直
すべきではないだろうか。解説するスキルが多くなればなるほど、逆に身につくスキルは逓
減しているのが現実ではないだろうか。入門的なアカデミック・スキルを徹底的に絞り込み、
それを本学入学者全員に100%身につけさせるような授業設計をすべきだと考えている。