鹿児島大学 鹿児島大学高等教育研究開発センター

専任教員ブログ

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うれしい再会

 伊藤です。

 夕方、研究室に卒業生が来てくれました。私は学部主担当ではなく、担当する授業はほとんどが1年生対象の共通教育科目、あとは3年生対象の教職科目が1つあるだけで、ゼミもないため、卒業生との交流というのは基本的にありません。

 そんな私のところに来てくれたのは、以前このブログにも書いた、顧問をしている陸上サークルの初代部長です。鹿児島市内への出張ついでに寄ってくれました。ありがとう!

【教員ブログ「うれしい知らせ」(2022.10.11)】

https://www.kagoshima-u.ac.jp/higheducenter/teachers-blog/2022/10/post-30.html

 彼は現在、県内で中学校の教員として頑張っています。てっきり陸上部の顧問をしているかと思っていましたが、校内事情もあって剣道部の顧問だというのが一番意外でしたが、とにかく元気そうで変わらぬ姿に安心しました。

 当初から教員志望で法文学部に入ってきた彼は、ちょっとイレギュラーなタイプです。今年度、本学では教師教育開発センターを設置して、教育学部以外の教員志望者の質保証に取り組む体制を強化しましたが、彼のような存在はまさしくこのセンターがサポートすべき対象なのでしょう。

 もっとも、既に教員となっているわけですから、むしろ彼には先輩として後輩である学生に話をしてもらいたいところです。卒業後、例えば10年が経過した先輩というのは、学生からは少し遠い存在になってしまいます。彼はまだ卒業して3年なので、学生からするともう少し身近に感じられるはずなので、一中学校教員としてのリアルを伝えられるのではないかと思うのです。
 また、大学の側としても、卒業からさほど間が経っていない彼が「大学でこんなサポートが受けられると良かった」と感じていることがあれば、それはこちらの取り組みにもつながると思います。もっとも彼の場合は自分でどうにかしていく力を持っていますし、話した感じからして「こうだったら良かったのに...」などとは露ほども思っていないでしょうけれど。

 すぐ仕事に繋げようとするのが悪い癖ですね。

 とにかく、元気な顔が見られて良かったです。卒業生が会いに来てくれる、元気に頑張っている話を聴くことができるというのは、教員としてとても幸せな瞬間だと改めて実感しました。
 貴重な時間をありがとう。

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