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鹿大だより第32号 社会人インタビュー(続編)

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鹿児島大学を卒業した先輩に学生広報サポーターがインタビュー&レポート。

紙面では紹介しきれなかった就活のポイントなどについて続編をお届けします。

(インタビューはZoomで行いました)

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岩切
就活が本格化する前に、やっておくべきことはありますか?

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柏 
就活が本格化する前っていうのをいつと捉えるか、なんですけど。岩切さんはいつくらいだと思いますか。

岩切
三年生の時のインターンのちょっと前ぐらいからを考えてました。

柏 
なるほど。インターンくらいから本格化してくるかなって感じですね。
そのくらいの時期を就活が本格化する時期と捉えるのであれば、本格化する前の時期は1,2年生ということ、その時期にやってほしいことは誰にも譲れない大きな夢を抱くことです。
自分は、仕事の過程で英語を活用していきたいっていう夢があって、いまはそれを叶える可能性がある仕事についているので後悔はしていません。
夢がないまま就活が始まって、あまり興味が持てない業界とかにエントリーしてしまうと、志望理由を書いているうちに、その内容こそ自分が本当にやりたいことだと錯覚してしまう瞬間があるんです。

岩切
どのような錯覚ですか。プラス面の錯覚ですか。

柏 
良いか悪いかはわからないんですけど。自分の体験談で言うと、電力会社を受けた時に環境保全に興味があるっていうのを志望理由に書いて、自分の中でも真剣にその想いが強くあるんだなって錯覚してしまいました。しかし、電力会社で働くことを選んだとして実際に環境保全に貢献しているという感覚を噛み締めながらの仕事はできなかったと思うんです。
大きな夢を持つことなく就活を始めて、なんとなくで受けた会社に入ってしまうと、本当に自分がやりたかったのってこれなのかなって思いながら仕事をする瞬間が来てしまう可能性がある。そう感じてしまう人生ってもったいないなって思うから、本当にこの夢叶えたいって思える夢をぜひ一、二年生の間に見つけて欲しいと思います。
夢がみつからないっていう人がけっこう多いと思うんですけど、そういう人はぜひ新しい経験に挑戦して欲しいですね。
就活が終わった後に、海外に三ヶ月間留学した経験が大きくて、英語を使った仕事をしたいって夢ができて、それに向かってじゃあどうすればいいかっていうのを考えるようになりました。

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岩切
私は大学院に行くことに決めたのですが、就活を考えた時期もあって。周りの人たちとも話しているのですが、夢とかやりたいことが見つけられないタイプだと就活の軸っていうのを決めるのが難しくて。

柏 
そのためにいろんな経験をしてほしいです。時間があるうちに経験を積んでおくっていうのが大学生のやるべきことのひとつですから。

岩切
就職する上で大事なスキルってありますか

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柏 
就職する上で大事なスキルというより、人として大事なスキルがあると仕事もうまくいくと思うんです。
多様な考え方を素直に受け入れられる力、それに派生して自分の意見を持つ力、この2つを大切にしています。
社会に出ると自分では考えようもない発想をする人がたくさんいて、それを受け入れる力が必要になります。いろんな人の意見を聞く力が身につくといろんな価値観に触れることも出来るし、自分の意見として取り入れることができ、人生の幅が広がっていくと思います。仕事においてもコミュニケーション能力は大事な要素になります。

岩切
大学生のうちから知っておくと役に立つ社会人としての心構えやアドバイスはありますか

柏 
なんとかなるという心構えがあれば大丈夫です。不安もいっぱいあると思いますが、これまでの人生、みなさんもなんとかなってここまで辿り着いていると思うんです。それって社会に出てもあまり変わらないもの。自分も初めて親元を離れて一人暮らしを始めて、慣れない土地で働いていますが、どうにかこなしてやっています。充実していると感じることも多い。ひとつアドバイスするとしたら、ここまで辿り着いたその過程について自分なりの答えを見つけて欲しい。人によってなんとかなってきた理由って違うと思います。どうしたらなんとかなるかを明確にしておけば、仕事でも乗り切ることができます。

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 柏さんのメッセージどおり、就活が本格化する前の時期は、大きな夢を見つける絶好の機会です。自分を知り、経験を積み、多様な価値観を受け入れられる力を養ってください。そして、「何事も乗り越えられる」という信念を持って、過程に対する自分なりの答えを見つけてください。

 今回のインタビューに協力してくれた柏 翔真さん、岩切 舞香さん、ありがとうございました!