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令和2年度鹿児島大学男女共同参画トップセミナーを開催しました

 鹿児島大学では、1月21日に松木則夫氏(東京大学 大学執行役・副学長:ダイバーシティ担当)を講師として令和2年度鹿児島大学男女共同参画トップセミナーを開催しました。

 本セミナーは、令和2年度文部科学省科学技術人材育成費補助事業ダイバーシティ研究環境イニシアティブ事業(先端型)の選定を受け、「上位職における女性教員を増やすために」を副題としてオンラインで行われたもので、佐野輝学長をはじめ役員、教職員、科学技術振興機構(JST)関係者、東京大学関係者等130人が参加しました。

 講演では、ダイバーシティを推進する上ではインクルージョンが必須と、同質性組織にはイノベーションが起こりにくく、マイノリティは差別や排除されやすい等の弊害があること、多様性のある組織には個性と能力を発揮できる風土となることがメリットであり、そのためには働き方改革や組織リーダーの目利きが必要で、相手の立場に立って考えることが求められると話されました。また、東京大学の女性研究者支援や意識啓発等の取組紹介とともに、多くのデータに基づき、研究力等について男女差ではなく個人差として捉える必要性についても説明されました。その上で、候補者リストに女性を入れる、業績の多募だけでなくライフイベントにおける事業を考慮する、無意識のバイアスをかけないようにするなど教員選考、公募要領に女性の積極的な応募を促す文言記載、学内開催シンポジウムの演者に女性を入れる、女性の学びやすく働きやすい環境整備、ハラスメントのない安心・安全なキャンパスを作り、配慮として行いがちなライフイベント等を理由に一義的に女性を役職や役割から外すことをしないなどの積極的解決策の提案もありました。

 講演後には、JST山村康子プログラム主管から、女性活躍や女性の上位職登用には、各機関における男性の意識改革や働き方改革が課題であるとの情報提供とともに、講師からダイバーシティ推進には男子学生や男性の意識改革が重要であるとの話もあり、今後、男性への意識改革と働き方改革に取り組んでいく必要性を再確認する機会となりました。

 講演後のアンケートからは、ダイバーシティ推進や上位職での登用等の必要性について理解が深まったとの記載が多くあり、今後の男女共同参画・ダイバーシティ推進の取組に繋がる有意義なセミナーとなりました。

 

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講演の様子

 

 

 

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Information

お問い合わせ先
鹿児島大学男女共同参画推進センター“muse篤姫”
事務:総務部人事課男女共同参画企画係
電話:099-285-3012
Email:gender@kuas.kagoshima-u.ac.jp
(@を半角に変更してください)
 

“muse篤姫”とは
“muse篤姫”は、鹿児島大学男女共同参画推進センターの愛称です。
muse(むぜ)は、ギリシャ神話の女神「ムーサ」の英語名であるとともに、鹿児島弁で“むぜか”“むじょか”(かわいい)をもじった表現です。

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