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【国際島嶼】第220回研究会 「海岸植物クサトベラの種子散布に関わる果実二型の維持機構」

[22.06.13]

「海岸植物クサトベラの種子散布に関わる果実二型の維持機構」

榮村奈緒子(鹿児島大学農学部)

開催日時:令和4年6月27日(月) 16:30~18:00
開催場所:総合教育研究棟5階 国際島嶼教育研究センター会議室

固着性の植物にとって、種子散布は分布拡大のための唯一の手段である。個々の植物の種子は、風、水、動物などの特定の散布媒体に適した果実形態をもつ。また、散布媒体によって種子が散布されやすい環境は異なる。そのため、植物が新たな環境への侵入した場合、本来の散布媒体を失い、新たな散布媒体に適応した果実形態の獲得とともに種分化したと考えられる例が、広い分類群の植物で観察されている。しかし、このプロセスには不明な部分が多い。

海岸植物のクサトベラ(クサトベラ科)には、海流散布能力を持つ果実(コルク型)と持たない果実(果肉型)の個体間変異が分布域に広く存在し、コルク型は砂浜で、果肉型は海崖で優占する。本種のような、種子散布形質に個体間変異が存在し、その変異によって環境選好性が変化する植物は、散布形質進化に起因する種分化の初期プロセスを理解するのによい材料である。本発表では、クサトベラの果実二型が存在する維持機構を理解するために、発表者が行ってきたこれまでの研究を紹介する。

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要事前申し込み (申し込み締切:6/23(木))
【対面式】・・先着15名様
shimaken@cpi.kagoshima-u.ac.jpまたは099-285-7394お申し込みください。(担当:西)
【オンラインZoom
yotsuka@cpi.kagoshima-u.ac.jp (担当:大塚) までお申し込みください。

参加費
【対面式】無料:参加するにあたりご自身の体調を十分にお考えのうえ、ご参加ください。ご参加いただく際はマスク着用等、感染防止にご協力ください。
【オンライン】通信費は参加者負担

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