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国際島嶼教育研究センター第222回研究会のご案内

[22.09.08]

「教育の島」沖永良部島出身の医師



【日時】令和4年9月26日(月)16時30分~18時
【場所】総合教育研究棟5階 国際島嶼教育研究センター会議室


 日髙優介客員研究員(鹿児島大学大学院人文社会科学研究科地域経営研究センター)
 本発表は,鹿児島県南西諸島に位置する沖永良部島出身の医師を対象としている。
 沖永良部島を対象とした既往の研究においては「教育の島」としての沖永良部島に関する言説が確認できる。また,その沖永良部島の教育について,西郷隆盛,川口雪蓬,紀平右衛門ら藩政期の流人が影響を与えたといった言説も確認できる。そのような言説を踏まえた「沖永良部島出身の教員や医師が多い」といった語りもまた確認できる。
 とはいえ,これらの職種が実際に「多い」のかどうかについては,管見の限り確認されていない。
 本発表では,そうした職種のなかでも「医師」に着目し,奄美社刊行の紳士録『奄美名鑑』をもとにした検証結果を示す。他の奄美群島の出身医師数との比較を通して,昭和期の「沖永良部島出身の医師が多い」かどうかが明らかにされる。
 島嶼という教育や移動に様々な制約が存在する状況において,沖永良部島出身の医師たちは,垂直的な社会移動(社会的地位の変化),水平的な空間的移動(島外におけるキャリアの継続)をおこなった。そのような,沖永良部島出身の医師たちを輩出した条件について,島のヤマト(本土)との社会的,政治的,あるいは文化的な接触という観点からも検討する。




【参加方法】事前申込が必要です!

 対面式・・・先着15名様まで。担当:西までご連絡ください。
      メール shimaken@cpi.kagoshima-u.ac.jp
      電話  099-285-7394
      ※参加するにあたりご自身の体調を十分にお考えのうえ、ご参加ください。
      ご参加いただく際はマスク着用等、感染防止にご協力ください。
 オンラインZoom・・・担当:大塚までご連絡ください。
      メール yotsuka@cpi.kagoshima-u.ac.jp
      ※本年度からオンライン参加の登録先が変わりました。

【申込み締切】令和4年9月22日(木)

【関連ページ】国際島嶼教育研究センターHP