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国際島嶼教育研究センター第223回研究会のご案内

[22.10.05]

消えゆく島大根 ~奄美大島「古志大根」と喜界島「小野津大根」~



【日時】令和4年10月24日(月)16時30分~18時
【場所】総合教育研究棟5階 国際島嶼教育研究センター会議室

中野八伯(鹿児島大学農学部附属農場)

在来作物は地域特有の気候風土に適合して維持・発展してきたもので、地域住民の生活や人づくりを通して地域文化の醸成に大きく貢献してきたが、戦後の平準化した経済性重視の商用品種の育成や栽培形態の変化、少子高齢化による生産者の激減および集落の消滅等により、地域特有の在来作物は次々と消失し、作物遺伝資源の多様性は失われつつある。近年、地域に根ざした多様な食文化や食育の意義が見直されている。地産地消や健康志向の高まりとともに地域多様性が大きい在来作物の価値が評価される中、在来作物の保存と掘り起こしは喫緊な課題となっている。
鹿児島県内全市町村の100系統を越える地域在来品種について調査・収集を行った結果、ほぼ全ての地域において地域在来品種は商用品種に置き換わっており、在来品種が残っていた集落においても多くは高齢者が自家採種等で細々と継承しているにとどまっていた。このように、長い歴史を通して地域の食文化や人々の生活を支えた在来作物には文化財的側面が認められ、これら在来作物を物語とともに通時的に後世に伝え残す必要がある。
今回は、奄美大島南部(瀬戸内町)および喜界島の在来ダイコンについて紹介します。




【参加方法】事前申込が必要です!

 対面式・・・先着15名様まで。担当:西までご連絡ください。
      メール shimaken@cpi.kagoshima-u.ac.jp
      電話  099-285-7394
      ※参加するにあたりご自身の体調を十分にお考えのうえ、ご参加ください。
      ご参加いただく際はマスク着用等、感染防止にご協力ください。
 オンラインZoom・・・担当:大塚までご連絡ください。
      メール yotsuka@cpi.kagoshima-u.ac.jp
      ※本年度からオンライン参加の登録先が変わりました。

【申込み締切】令和4年10月20日(木)

【関連ページ】国際島嶼教育研究センターHP