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【島嶼研】第236回研究会のご案内

[23.12.26]

国際島嶼教育研究センターでは第236回研究会を開催いたしますのでお知らせします。
詳細は以下(こちら)をご覧ください。

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( PDFはこちら



日時:令和6年1月22日(月)16時30分~18時 
会場:総合教育研究棟5階 国際島嶼教育研究センター会議室およびオンライン(Zoom)
演題:大日本帝国期の建築物の現在から見る歴史認識~沖縄と台湾を事例に
講師:上水流 久彦(県立広島大学地域基盤研究機構)

【要旨】
世界遺産や日本遺産など、たくさんの建築物が遺産に認定されています。そして、遺産の認定は、政府の方針、国民感情、建築学や歴史学の専門家の意見のもと決定され、歴史認識や国家アイデンティティをめぐる争いの場となります。例えば、朝鮮総督府だった建物は壊されていますが、台湾総督府だった建物は現在も中華民国総統府として使用されています。今回の発表では、建築物の現在を紹介して、台湾や沖縄の歴史認識を考えてみたいと思います。
発表者は大日本帝国の建築物の現在を5つに分類しました。それは、外部化(破壊や放置)、内外化(負の歴史として自らの歴史の一部として遺産化)、内部化(一種肯定的に遺産化)、溶解化(日本統治の過去を忘却し利活用)、遊具化(日本的要素を強調して観光地化)の5つです。現在の台湾では、植民地支配の記憶を継承するという側面がかなり希薄になり、むしろ観光施設として利用されるようになっています。那覇では十十空襲によって記憶を喚起する帝国期の建築物はなく、沖縄戦の悲惨な歴史が強調されています。忘却させられた近代とも言えます。それに対して、沖縄県の周辺部では、建築物が残る地域では、地域の近代化を物語る道具として活用されています。

【募集期間】~令和6年1月18日(木)
【申込み方法】メール、電話、URL:http://cpi.kagoshima-u.ac.jp/kenkyukai/registration-j.html
【申込み〆切】令和6年1月18日(木)
【対 象】学生、教職員、一般
【参加費】無料
【場 所】総合教育研究棟5階 国際島嶼教育研究センター会議室およびオンライン(Zoom)

【お問い合わせ】
国際島嶼教育研究センター
【対面式】shimaken@cpi.kagoshima-u.ac.jpまたは099-285-7394へ(担当:井手元)
【オンラインZoom】yotsuka@cpi.kagoshima-u.ac.jp (担当:大塚)