トップページお知らせ【島嶼研】第250回研究会のご案内(奄美群島における水産業の現状と課題)

【島嶼研】第250回研究会のご案内(奄美群島における水産業の現状と課題)

[25.06.30]

 国際島嶼教育研究センターでは第250回研究会を開催いたしますのでお知らせします。
 詳細は以下をご覧ください。


【詳細】

日時:令和7年7月14日(月) 16時30分~18時00分
会場:総合教育研究棟5階 国際島嶼教育研究センター会議室およびオンライン(Zoom)
演題:奄美群島における水産業の現状と課題
講師:宍道 弘敏(鹿児島県水産技術開発センター)


【要旨】

 奄美群島は日本の南西部に位置する、亜熱帯海洋性気候に属する島嶼群である。各島の周囲は珊瑚礁に囲まれ、その沖合には天然の瀬礁が数多く存在し、北西沖を流れる黒潮の恵みを受ける海域特性も相まって、古くから漁船漁業が発達してきた。主たる漁業種類は一本釣り、延縄、追込網、潜水漁業等である。また平穏な内湾域では魚類・貝類・藻類養殖も盛んである。
 しかし、奄美群島における漁船漁業による2023年の漁業生産量は1,608トンで、25年前(1998年)に比べ61%減少している。これは、同時期の全国の漁業生産量の減少(45%)より大きい。
 この背景には、奄美群島の地理的条件不利性、国際情勢の変化にともなう燃油や漁業用資材類の高騰、魚価の低迷、気候変動にともなう海洋環境や漁業資源の変化などが考えられる。これらの要素が複雑に作用し、漁業者の収益性低下や漁業従事者の減少に繋がっていると考えられる。
 これに対し鹿児島県では、奄美群島の水産業振興施策として、資源管理の高度化、水産資源の持続的利用の推進、漁場や藻場の整備、水産物の流通・加工・販売対策、魚食普及、担い手の確保・育成、漁村の活性化などに取り組んでいる。

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【対象】学生、教職員、一般
【参加費(受講費)】無料
【場所】総合教育研究棟5階 国際島嶼教育研究センター会議室およびオンライン(Zoom)
【その他】オンライン(Zoom)は先着100名様

【参加方法】
令和7年7月10日(木)までに、メールかお電話にてお申し込みください。
★詳細はこちら


【お問い合わせ】
 国際島嶼教育研究センター
 対面式:shimaken@cpi.kagoshima-u.ac.jp または 099-285-7394へ(担当:井手元)
 オンラインZoom:sotayama@cpi.kagoshima-u.ac.jp (担当:山本)