【島嶼研】第253回研究会のご案内 (南西諸島の有毒ウニの共生者)
[25.12.04]
国際島嶼教育研究センターでは第253回研究会を開催いたしますのでお知らせします。
詳細は以下をご覧ください。

【詳細】
日時:令和7年12月15日(月)16時30分~18時
会場:総合教育研究棟5階 国際島嶼教育研究センター会議室およびオンライン(Zoom)
演題:南西諸島の有毒ウニの共生者
講師:山守瑠奈(京都大学瀬戸臨海実験所)
【要旨】
ウニは鋭い棘を持ち、その棘のすき間にはさまざまな共生者が知られる。例えば、魚類のヘコアユは泳ぎながらガンガゼ類に擬態するほか、ハナゴウナ科貝類のように寄生的な種も数多く生息する。ウニ類は旺盛な藻類食者として知られるが、ナガウニ類やタワシウニ類など、一部の種は歯や棘を用いて岩盤に穴を掘る。私はこれまで、ウニ巣穴の中には固有の住み込み共生生物相が形成されることを明らかにしてきた。また、その住み込み共生者の中にはハナザラなどの特異的な種が含まれ、それらはウニに強く依存した生態を持つこともわかった。また、数あるウニの中でも、ガンガゼ類をはじめとした有毒ウニ類には特に変わった生態を持つ共生者が見られる。例えば、ガンガゼモドキの殻の上に共生するガンガゼタマエボシは自らの体の一部をウニの殻に差し込み、ウニの殻の形を改変してシェルターのような構造を作る。さらに、ガンガゼ科のウニの口器(アリストテレスのランタン)の中には、ランタンノタネビというごく小型の甲殻類が住む。本講演では、これらのウニの共生者について紹介する。

(ウニの巣穴に住み込み共生する貝類ハナザラ)

(有毒ウニの口器の中に共生する甲殻類ランタンノタネビ)
【募集期間】~令和7年12月11日(木)
【申込み方法 】メール、電話、
URL:http://cpi.kagoshima-u.ac.jp/jp/seminar/kenkyukai/registration.html
【申込み〆切】令和7年12月11日(木)
【対象】学生、教職員、一般
【参加費(受講費)】無料
【場所】総合教育研究棟5階 国際島嶼教育研究センター会議室およびオンライン(Zoom)
【その他】オンライン(Zoom)は先着100名様
【お問い合わせ】
国際島嶼教育研究センター
【対面式】shimaken@cpi.kagoshima-u.ac.jpまたは099-285-7394へ(担当:井手元)
【オンラインZoom】sotayama@cpi.kagoshima-u.ac.jp (担当:山本)