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【近現代C】シンポジウム「日本とイタリアー社会と文化の諸相」を開催

[記事掲載日:23.04.07]

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 法文学部附属「鹿児島の近現代」教育研究センターは、3月17日、学習交流プラザ2F学習交流ホールにて令和5年春のシンポジウムを開催いたしました。タイトルは「日本とイタリアー社会と文化の諸相」。近代から現代にかけての日本とイタリアの関係や文化交流について振り返り、考察する試みです。

 はじめの特別講演では、フィレンツェ大学の鷺山郁子教授が、「イタリアにおける日本文化ー文学を中心に」と題して、イタリアにおける日本学の拠点や、イタリア語に訳された日本文学作品などの紹介を通じて、日本への関心とその対象の変遷と展開について論じました。つぎに、本センター鈴木優作特任助教が研究報告「ミステリが架橋する日本とイタリア」で、イタリアにおける日本ミステリの受容状況について、翻訳された作品の内容紹介とともに解説しました。そして、本学理工学研究科の増留麻紀子助教は、研究報告「日伊で活躍した建築家松井宏方の建築表現」で、イタリア建築界の巨匠グレゴッティのパートナーアーキテクトであり本学教授でもあった建築家松井宏方の建築表現について解説しました。

 最後のトークセッション「日本とイタリア 近現代の社会と文化を語る」では、ファシリテーターに本学法文学部の藤内哲也教授を迎え、鷺山教授、丹羽謙治センター長、鈴木特任助教をパネリストに、日本とイタリアの近代化と交流の歴史的展開や、イタリアにおけるサブカルチャーの受容を通じた日本文化への関心や、日本の女性作家の活発な翻訳状況についてなど、両国の文化交流に関するさまざまな話を聞くことができました。

 当日はWEBも含めると53名の方にご参加いただき、活発な質疑応答も行われました。

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特別講演ー鷺山郁子教授



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研究報告1ー鈴木優作特任助教



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研究報告2ー増留麻紀子助教



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パネルディスカッションの様子