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共同獣医学部卒業生の木下晃輔さんが英国の獣医師免許を取得しました

[記事掲載日:23.11.30]

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 共同獣医学部は、2019年6月からEAEVE(欧州獣医学教育機関協会)の獣医学教育国際認証を取得しており(https://www.vet.kagoshima-u.ac.jp/post-2578/)、認証取得以降に卒業した学生は、英国における獣医師資格認定試験を受験せずに獣医師免許を取得することが可能となっています。この制度を利用して、2020年3月に共同獣医学部を卒業した木下晃輔獣医師(3期生)が2023年10月10日付で英国の獣医師免許を取得しました。英国でのこのシステムによる獣医師資格の取得は、アジアの獣医系大学卒業生で初めてとなります。

(木下獣医師コメント)
 2020年に鹿児島大学共同獣医学部を卒業した木下晃輔です。
 私は鹿児島大学を卒業後、2年間大阪府立大学(現・大阪公立大学)獣医臨床センターにて研修医として臨床経験を積みました。研修医を続ける中で、動物の持つ疾患を理解するために用いられる画像診断に興味を持ち、専門教育がより発達している北米や欧州でより深く学びたいと思うようになりました。
 その後、1年間アメリカでImaging research assistantとして研究職に携わり、現在はカナダのGuelph大学にてSpecialty intern として画像診断科で勤務しています。
 私の目標は北米または欧州の画像診断専門医資格を取得することです。それに際して、欧州の専門医トレーニングプログラムであるResidency program にアプライすることを視野にいれ、イギリス獣医師免許(MRCVS)の取得手続きを進める中で、学部のEAEVE認証教育機関の実績が利用できることに気づきました。先方としても、EAEVE認証教育機関の日本人のアプライは初めてであったことから、少し時間がかかりましたが、基本的には英語のスコアの提出と簡単なInterviewのみで取得することができました。
 今後は画像診断医としての研鑽を積み、専門医取得を目指し、獣医学の発展に少しでも貢献したいと考えています。後輩の学生さん達の中で何か一つ選択肢を増やすきっかけになれば幸いです。

関連リンク:EAEVE(欧州獣医学教育機関協会)について



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英国獣医師免許を取得した木下獣医師



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英国獣医師登録証