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第六回 食と健康に関するシンポジウムを開催

[記事掲載日:16.11.25]

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 11月15日、稲盛会館キミ&ケサメモリアルホールにおいて、本学と(公社)鹿児島県工業倶楽部の共同企画となる「第六回食と健康に関するシンポジウム」を開催し、企業関係者、一般市民の方、本学学生など約200人の参加がありました。本年度は「健康長寿とかなえる鹿児島の食と生活」と題して、鹿児島が育む食の機能性を追求した研究成果が発表されました。
 
 はじめに、鹿児島県工業倶楽部 岩元正孝会長から主催者挨拶があり、前田芳實学長から「鹿児島大学は「食と健康」を重点領域として、オール鹿大で総合的な研究に取組み、食産業を中心とする地域の産業振興や新事業の創出に貢献していきます。」と挨拶を述べました。
基調講演は、国立がん研究センター研究所の上園保仁分野長から「がんを予防する食生活およびがん治療における生薬・漢方薬の有用性について」と題して、がんを予防する生活習慣の紹介と抗ガン剤の副作用である食欲不振を改善する漢方薬の効果や黒糖焼酎が健康長寿に有効な可能性についての研究成果が紹介されました。
 
 続いて、水産学部塩﨑一弘准教授が「柑橘が持つがん・感染症予防機能の検証と鹿児島での展開」、タカラバイオ株式会社大野木宏部長代理が「鹿児島産の明日葉・ボタンボウフウの機能性の解明」、医歯学総合研究科嶽﨑俊郎教授が「<百寿者の島>奄美に学ぶ生活習慣病の予防」、農学部吉﨑由美子准教授が「生活習慣病を防ぐ~焼酎がもたらす意外な機能性について」と題して講演を行いました。
 その後、登壇者全員によるパネルディスカッションが行われ、会場からも多くの質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。テレビ等で直前に告知されたことで、当日参加された一般市民の方も多く「食」と「健康長寿」というテーマへの関心の高さを改めて認識するシンポジウムとなりました。
 
(写真:シンポジウムの様子)