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【天の川銀河研究センター】「臨終間近の老星が変身する瞬間を捉えた!」

[記事掲載日:20.03.05]

 天の川銀河研究センター「臨終間近の老星が変身する瞬間を捉えた!」を記者発表しました。

 本年2月13日発行の米国科学雑誌「アストロフィジカルジャーナル・レターズ(The Astrophysical Journal Letters)」において、日本が南米チリ高地で運用するアルマ電波望遠鏡(ALMA)を使って捉えた、臨終間近に迫った星からの双極的な高速ガス流(ジェット)によって、惑星状星雲の原型が形作られることのメカニズムについての論文掲載に伴い、本論文を執筆した本学の今井 裕准教授を含む国際研究チームと国立天文台によって、一般向け解説記事を国内外に同時発信するため、3月5日(木)理学部大会議室にて、本学関係者による記者発表を行いました。
 
 本記者発表では、本間理工学研究科長、岡村理学部長、半田理工学研究科附属天の川銀河研究センター長の他、国際研究―チームのアンダルシア天体物理学研究所上級研究員ホセ・フランシスコ・ゴメス氏らが同席し、理工学研究科附属天の川銀河研究センター・総合教育機構共通教育センターの今井 裕准教授が、連星系W43A等をプロジェクターに映し出しながら、この度の研究成果について丁寧に発表、今後も引き続き、アルマ電波望遠鏡、国立天文台、本学設備を使って研究をすすめていくと説明した。
 
【今回の研究成果】
1.太陽のような星々が連星系を成すと、最後にどのように進化するかその手掛かり(高速総局ジェット)がつかめたこと。
2. 老星ジェットの進化を人間の寿命の間に実時間で追跡可能であることがわかったこと。
3. 老星ジェットの形成の前兆を掴む決め手は、「宇宙の噴水」=「メーザー源」だという確信を得たこと。
 

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左から半田センター長、岡村理学部長、本間理工学研究科長、今井准教授、ホセ氏
 
 
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記者発表する今井 裕准教授
 
 
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アルマ望遠鏡で観測した年老いた星を含む連星系W43Aの周囲の様子
(Credit: ALMA (ESO/NAOJ/NRAO), Tafoya et al.)
 
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年老いた星を含む連星系の進化のイメージ図(Credit: 国立天文台)