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【教育学部】オンライン対戦型スマホアプリ「だれどこカルタ~うそ電話詐欺編~」をリリース

[記事掲載日:21.10.18]

 

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 教育学部家政科 石橋研究室では、うそ電話詐欺に関する家族間の会話を創出し、詐欺の被害者も加害者も生まない地域作りを目指し、完全無料・広告なしのスマホアプリ「だれどこカルタ~うそ電話詐欺編~」を開発しました。9月20日よりAppStoreにて、9月24日よりGoogle Play ストアにてリリースされ、どなたでもダウンロードが可能です。
 本アプリには、オンライン上の誰か、または10段階の強さのコンピューターと対戦する「誰かと対戦」モード、ルームIDを共有して特定の人と対戦できる「友だち対戦」モードがあります。対戦中に登場する全50枚の読み札は、詐欺の手口や仕組み、詐欺対策などを学べるよう目的に沿って作られており、アプリ上でランダムに読み上げられる音声をもとに絵札を早押しでタップ、合計獲得枚数を競います。ゲーム終了後には、音声解説付きで札をじっくり確認することもできます。
 
 本アプリ開発のきっかけは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大にあります。
 同研究室では、2019年に「だれでもカルタ」(紙)を制作し、うそ電話詐欺への啓発活動を行ってきましたが、コロナ下では従来の啓発活動が難しい状況に置かれました。そこで、3密を回避しつつ、たとえ遠隔地であっても楽しめる、家族で詐欺について気軽に話すきっかけとなるツールとして、スマホアプリを開発したものです。
 
 
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本アプリの前身である「だれでもカルタ」(紙)
 
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本アプリの対戦画面。お手つきを誘発させる狙いで、同じ頭文字の札も存在します。
 
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本アプリをプレイする石橋研究室の学生ら。タブレットとスマートフォンの2組に分かれて対戦。
お手つきに思わず笑いがこぼれます。
 
 
 石橋 愛架准教授は、「本アプリを通じて、"若い人が高齢者を詐欺から守る"のではなく、老若男女問わず詐欺について知り、伝えあい、”詐欺を防ぎ地域を守る"意識を持つ人が沢山いる社会を創りたい。」と語りました。
 また、本アプリ開発にあたり、札の音声読み上げ、アプリデザインや機能の検討を担当した中村 彩華さん(家政科4年)は、「オンライン上に相手がいなくても、どんどん強くなるコンピューターと対戦できるように工夫した。ゲーム感覚で詐欺についての情報を学び、被害者・加害者にならないよう、自分事として捉えるきっかけにして欲しい。」と語りました。
 
 石橋研究室では、今後も高齢者のスマートフォン教室や、全国家庭でのお正月のコミュニケーションツールとして本アプリを展開し、詐欺防止のための研究・活動を進める予定です。
 
 
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