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【教育学部】外国人特別研究員による教育実習の視察

[記事掲載日:23.10.05]

  • topics-SDGs-04(質の高い教育をみんなに)

 9月1日から30日の期間、日本学術振興会外国人研究者招へい事業にて、ドイツのカール・フォン・オシエツキー大学オルデンブルクのメリーナ・ドイル氏が日本の教師教育を研究するために、鹿児島大学に滞在されました。この期間に、鹿児島大学教育学部附属小学校、附属中学校、附属特別支援学校を訪問して、教育学部生の教育実習を、また、鹿児島市立玉江小学校を訪問して、鹿児島大学教育学研究科(教職大学院)大学院生の開発実践演習Ⅱを視察しました。玉江小学校では、5年生の児童と英語で交流しました。この他に、教育学部の教員や教職大学院の学生と日独の学校教育や教師教育の取組に関する意見交換も行いました。

 現在ドイツでは、経済協力開発機構(OECD)による学習到達度調査(PISA)の影響を受けて、資質・能力の育成、学力の向上を目指した教育改革が進められています。そのような状況で、PISA調査で上位に位置する日本の学校教育は興味深い対象として見られているようです。メリーナ・ドイル氏は、ドイツの中等教育学校での教師経験を有し、教師教育制度の国際比較を行っている立場から、今回の各実習校の視察を通じて、「日本の教育実習は、ドイツの教育実習と似ている部分も多くある一方で、学生の段階から、探究の過程を意識した授業の組立や児童・生徒との積極的なコミュニケーションの取り方を学んでいることが特徴的である」と感想を述べられました。

 カール・フォン・オシエツキー大学オルデンブルクは、本学の学術交流協定校ともなっており、学生や教職員の人的な交流も継続的に行われています。12月には、教育学部の教員や教職大学院の学生がドイツを訪問して、ドイツの学校や教育実習の実際を視察することも計画されています。

視察の様子

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