トップページトピックス【キャリアC】企業・団体・自治体向け「かごしま課題解決型キャリア実習」実施後振返りワークショップを開催

【キャリアC】企業・団体・自治体向け「かごしま課題解決型キャリア実習」実施後振返りワークショップを開催

[記事掲載日:25.12.22]

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 キャリア形成支援センターは12月18日、学習交流プラザにおいて、2025年度「かごしま課題解決型キャリア実習」実施後ワークショップを開催しました。
 本ワークショップには、今年度の実習生を受け入れた企業・団体の担当者を中心に39名が参加し、学生の成長に関する調査報告、企業事例紹介、次年度に向けたプログラム改善のための意見交換が行われました。

 冒頭、本プログラムの担当者より、実習に参加した学生37名を対象とした調査結果が報告されました。分析の結果、実習前後で学生の「課題発見力」「実行力」「発信力」が有意に向上したことが確認されたことや、実習日報の分析から、社員との日常的な対話や適切なフィードバックが、学生の自己肯定感やキャリア観の醸成に重要な役割を果たしていることが明らかになりました。さらに、実習先での就労関心度が実習前の16%から57%へと約3.5倍に増加したことが報告され、本事業が学生のキャリア形成に与える影響の大きさが示されました。

 続く事例発表では、図南木材株式会社 管理部総務人事課 課長 大迫駿輝氏より、「学生の可能性を最大化する関わり」と題してご講演いただきました。 

・【日程とテーマの柔軟な設計】 同社では、学生の学業や主体性を尊重し、一方的に日程を提示するのではなく、応募学生と相談しながら実習日程を決定する柔軟な運営を実践されました。これにより、学生は自らの意思でスケジュールを組み立てるという責任感を持って実習に臨むことが可能となりました。
・【学生が「ハブ」となり生み出した新しい視点】 実習中、学生は「自社の魅力をどう伝えるか」という課題に対し、独自の視点で行動を開始。「端材を利用した木育」を高齢者福祉施設で活用する案を提案しました。大迫氏は、「学生の柔軟な発想が、本来接点のなかった異業種や新しいアイデアを繋ぐ『ハブ』として機能した。学生を信じて任せることで、企業側も想像しなかったエネルギーが生まれた」と語り、単なる就業体験を超えた「共創」の意義を強調されました。なお、この提案は医療法人玉昌会様のご協力により、実際のイベントとして実現に至っています。

 後半のワークショップでは、学生が受講する「振り返り講座」のメソッドをベースに、指導担当者としての関わり方を体験していただきました。「人の成長を決める要素の70%は直接経験にある(70:20:10の法則)」という考え方に基づき、実習現場での経験を学びに変換するための3ステップ(①経験の整理、②学びの抽出、③アクションプラン策定)を実践。学生への問いかけやフィードバックの手法について、業種を超えた活発な意見交換が行われました。

■ 参加者の声(アンケートより抜粋)
「『相手の関心に関心を持つ』という言葉にハッとした。指導対象としてだけでなく、一人の人間として向き合う大切さを学んだ。」
「課題解決という切り口で接点を持つことで、学生の柔軟な発想が自社の刺激になり、ファンづくりにも繋がると確信した。」
「事例を参考に、来年度は学生がよりワクワクするテーマ設定や、柔軟な日程調整に挑戦したい。」
「このメソッドは社内の若手社員教育にもそのまま応用できる。社内全体の協力体制を再構築したい。」

 キャリア形成支援センターは、今後も地域社会を「学びのキャンパス」と捉え、企業・団体、地域の皆様と共に、次代を担う進取の気風にあふれる人材を育成するプログラムの構築を推進してまいります。

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(グラフや数値を用いて学生の成長指標を解説)

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(学生を信じて任せる重要性を発表する図南木材株式会社の大迫氏)

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(活発な議論や意見交換が行われた会場の様子)