トップページトピックス【博物館】謎の巨大ウミヘビを発見、「ホサノキウミヘビ」と命名

【博物館】謎の巨大ウミヘビを発見、「ホサノキウミヘビ」と命名

[記事掲載日:26.07.09]

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 北九州市立自然史・歴史博物館と鹿児島大学総合研究博物館の研究チームは、鹿児島県南さつま市笠沙町沖の水深27 mから漁獲された全長1 mを超える大型の2個体を、これまで日本から記録がなかったウミヘビ科タツウミヘビ属のBrachysomophis longipinnis(ブラキソモフィス ロンギピニス)と同定し、本種に新標準和名としてホサノキウミヘビを提唱しました。「ホサノキ」あるいは「ホサ」とは鹿児島県においてシイタケ栽培に使用される榾木用樹種の呼び名で,当地では一般にコナラあるいはクヌギを指します。新標準和名は、本種の体表にみられる特徴的な縦皺と体色がホサノキを連想させることに因みます。

 ホサノキウミヘビは、これまで世界でも台湾海峡から少数個体が知られているだけの分類学的にもあまり良く分かっていなかった種で、その生態はほぼ未解明のままでした。これまでに台湾から得られていた標本の最大全長は64 cmでした。今回笠沙町沖から得られた標本は全長101 cmと114 cmであり、本種が大型種であることが明らかになるとともに、本種の分布の北限を更新した記録となりました。

 本研究では、新たに得られた標本と既知の標本を比較検討した上で、近縁種との詳細な比較を行い、本種の新たな標徴を明らかにしました。

 本研究の成果は、総合研究博物館が発行するIchthy, Natural History of Fishes of Japanにて2026年7月2日に公開されました。ホサノキウミヘビに同定され日本における唯一の2標本は総合研究博物館に所蔵されています。

【掲載論文】鹿児島県から得られた日本初記録のウミヘビ科魚類Brachysomophis longipinnisホサノキウミヘビ(新称)および本種の標徴の再整理
【著者名】日比野友亮・伊東正英・本村浩之
【掲載誌】Ichthy, Natural History of Fishes of Japan, 69: 9-15
【DOI】https://doi.org/10.34583/ichthy.69.0_9

【関連ページ】
 総合研究博物館 Ichthy ホームページ
 Ichthy J-Stageホームページ
 総合研究博物館 本村浩之教授 ホームページ

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標準和名ホサノキウミヘビの基準となった標本の生鮮時写真