トップページイベント情報第209回研究会「奄美の人々の自然観の変遷―住用町の住民との会話を通して―」

第209回研究会「奄美の人々の自然観の変遷―住用町の住民との会話を通して―」

  • 開催日

    2021年04月19日(月)
  • 時間

    16:30~
  • 場所

    総合教育研究棟5階 国際島嶼教育研究センター会議室
  • 対象

    学生・教職員・一般
  • イベント概要

    国際島嶼教育研究センターではオンライン(Zoom)で研究会を開催します。

    皆様のご参加をお待ちしております。

     

    国際島嶼教育研究センター第209回研究会

    演題:「奄美の人々の自然観の変遷―住用町の住民との会話を通して―」

    講師:宋 多情(鹿児島大学国際島嶼教育研究センター)

     

    【概要】

     鹿児島県の奄美大島と徳之島、沖縄県の沖縄島北部と西表島は、2021年の夏に世界自然遺産登録を目指している。これらの島の特徴は、高い生物多様性であり、数多くの固有種や絶滅危惧種が生息・生育していることが評価されている。

     奄美の人々にとって奄美の自然とは、世界遺産になりうる価値あるものとして評価される前に、身近に存在する当たり前の風景であり、普段の生活に利用される資源であった。奄美大島では1980年代後半から、地元の人々によって自然観察会が立ち上がったり、開発による自然破壊の懸念から自然保護活動が行われたりしてきた。一方、金作原国有林での散策や住用マングローブ林でのカヌー乗りなど、陸域の自然を体験する観光も同時期に始まるようになった。これらの観光は、世界自然遺産登録推進の中でエコツーリズムとして位置づけられるようになった。近年には、アマミノクロウサギを観察するナイトツアーが代表的な観光に加わり、奄美の自然への関心はさらに高まりつつある。

     本報告では、前述のような奄美の自然をめぐる動きを踏まえた上で、アマミノクロウサギの生息地の一つである奄美市住用町を事例に、世界遺産や観光利用の対象となる自然が、その身近に住んでいる地域の人々の目にはどのように映ってきたのかについて検討する。そして、これから奄美の人々が、奄美の自然にどのように向き合い、関わりを持つのがいいのか一緒に考えてみたい。

     

    ●申込みについてはこちらをご覧ください。

    ★対面式に参加するにあたり、ご自身の体調を十分にお考えのうえ、ご参加ください。なお、ご参加いただく際はマスク着用等、感染防止にご協力ください。

    ★オンラインでご参加いただく場合、通信費は参加者負担となります。

     

     

     

     

     

  • イベントリンク先

  • 問い合わせ先

    鹿児島大学国際島嶼教育研究センター
  • 電話番号

    099-285-7394
  • メールアドレス

    shimaken@cpi.kagoshima-u.ac.jp
  • 一般参加