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第156回 国際島嶼教育研究センター研究会のご案内

[15.01.30]

 国際島嶼教育研究センター研究会を下記のとおり開催いたしますのでご案内申し上げます。皆様方、多数のご参加をお待ちいたしております。
 
 
【日時】 平成27年2月9日 (月)午後4時半~
【会場】 総合教育研究棟5階 国際島嶼教育研究センター会議室
【講師】 ゴッドフリー・バルダッキーノ
(国際島嶼教育研究センター海外協力研究者・国際 島嶼学会会長・マルタ大学社会学教授)
【演題】 島を巡る紛争と「解」~教訓的・事例的考察~
(何の価値がないものが、すべての価値がある-小島嶼と戦争・小島嶼と平和)
               
※講演は英語で行いますが、日本語での解説が少々あります。
 
【要旨】
 この研究会では、小島嶼の歴史的パラドックスを概説する。島々の直接的な戦利的価値は、無視すべき程の利権であっても、地理戦略的・象徴的・士気喚起的理由では、決定的な違いがあるために重要とされてきた。ここ数十年間においては小島嶼の存在による排他的経済水域への寄与が追加された。
 本報告では、尖閣諸島をめぐる日中間の紛争の概要から論を始める。
 次いで地域の大規模な対立の一部として小さな島を荒廃させた(島自体に利害関心がある場合はそれほどのことにはならない)歴史的ケースを調べる。
 最後に、ゼロサム・ゲーム(利得の総和が常にゼロ)であるかのように見える紛争に対して、別の『解』を考える上での、教訓的ヒントを、過去から今に至る事例をもとに提示する。ここでは、南極大陸(利用特定・領有禁止)、スヴァールバル諸島(国際自由労働者)、オーランド諸島(強力自治権・自由往来)、セントマーティン島(1島分割・自由往来)、ヴァヌツ(1島各村2国別統治)等を事例として考察する。
 
※参加無料でどなたでも参加できます・当日参加可能
 
【問い合わせ先】
 鹿児島大学国際島嶼教育研究センター
 〒890-8580 鹿児島市郡元1-51-3-16
 電話099-285-7394 Fax.099-285-6197
 E-mail shimaken@cpi.kagoshima-u.ac.jp
 
※ご案内のPDF版はこちら