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ミニ展示「古代の須恵器窯に迫る!-中岳山麓窯跡群の調査成果速報-」

[16.02.08]

 大学院人文社会科学研究科の学生が企画した南さつま市に所在する古代須恵器窯跡群、中岳山麓窯跡群の調査速報展「古代の須恵器窯に迫る!」についてご案内いたします。
 
【日時】平成28年2月6日〜28日
【場所】南さつま市歴史交流館金峰(南さつま市金峰町池辺1535番地)
 
 中岳山麓窯跡群は、平安時代、9世紀ごろの須恵器の窯跡群で、須恵器窯跡としては日本列島でもっとも南に位置する遺跡です。この窯で製作された須恵器は、南西諸島まで分布していることがわかっており、当時の地方窯としては広域的で、かつ、9世紀ごろの古代日本の国の境界域を横断して流通していた可能性があります。当時の南九州の社会や国家領域を考える上でも重要な意味を持つ遺跡ですが、窯の規模や操業期間など、具体的な様相がまだよくわかっておりません。
 基本的な調査として、窯跡群全体の規模を推定するため、本学学生が中心となって昨年10月以降、中岳山麓全体の踏査を実施しており、これまで確認されていた窯跡地点以外で須恵器片などが採集され、成果が上がってきています。
 本展示では、この踏査の成果速報や、平成26年に鹿児島大学が主体となって実施した中岳山麓窯跡群での発掘調査出土品なども合わせて展示いたします。
 
 
 ※展示見学につきましては常設展とセットとなっておりますので、観覧料(大人300円・小人150円)が必要です。
 
 展示と並行して、中岳山麓窯跡群では2月8日〜28日に発掘調査を実施します。鹿児島大学を主体として、国内外の研究者や学生が参加する国際共同調査となっています。調査は随時見学できますが、見学に際しましては下記までご連絡の上、お越しください。
 
【連絡先】鹿児島大学埋蔵文化財調査センター 中村直子
TEL:099-285-7270 Fax 099-285-7271
e-mail:k8315479@kadai.jp