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ミニ展示「平安時代の窯跡を掘る!中岳山麓窯跡群の発掘調査」のご案内

[17.02.08]

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(写真:前回調査で発見した1号窯跡)
 南さつま市歴史交流館金峰にて、ミニ展示「平安時代の窯跡を掘る!中岳山麓窯跡群の発掘調査」を開催いたしますので、ご案内申し上げます。
 
【期 間】平成29年2月9日(木)〜3月9日(木)
【場 所】南さつま市歴史交流館金峰(南さつま市金峰町池辺1535番地) 
【対象者】一般市民
 
 中岳山麓窯跡群は、平安時代、9世紀ごろの須恵器の窯跡群で、須恵器窯跡としては日本列島でもっとも南に位置する遺跡です。この窯で製作された須恵器は、南西諸島まで分布していることがわかっており、当時の地方窯としては広域的で、かつ、9世紀ごろの古代日本の国の境界域を横断して流通していた可能性があります。当時の南九州の社会や国家領域を考える上でも重要な意味を持つ遺跡です。
 本展示では、昨年度鹿児島大学法文学部の学生が中心となって実施した踏査の成果や、平成26年・平成28 年に鹿児島大学埋蔵文化財調査センターが主体となって実施した中岳山麓窯跡群での発掘調査成果をもとに、出土品を展示いたします。
※展示見学につきましては、常設展とセットとなっておりますので、観覧料(大人300 円・小人150 円)が必要です。
開館時間:午前9 時〜午後5 時(入館は午後4 時30 分まで)
 
 また、この展示期間と並行して、以下のように中岳山麓窯跡群で発掘調査を実施しております。
 今回は、鹿児島大学を主体として、国内外の研究者や学生が参加する国際共同調査となっています。調査は随時見学できますが、見学に際しましては下記までご連絡の上、お越しください。
  1. 調査地点:中岳山麓窯跡群 荒平第2支群(南さつま市金峰町花瀬)  地図はこちら
  2. 調査期間:平成29 年2月8日〜3 月2日(土日祝日も調査を実施しております)
  3. 調査主体者: 鹿児島大学埋蔵文化財調査センター 中村直子
  4. 調査協力者:篠藤マリア(ハイデルベルク大学)・大西智和、鐘ヶ江賢二(鹿児島国際大学)、新里貴之(鹿児島大学)、学生(鹿児島大学・鹿児島国際大学・熊本大学・九州大学・ハイデルベルク大学・ライプツィヒ大学・ボフム大学)
  5. 調査目的と計画
    ①平成28年の発掘調査で検出した1号窯跡内の詳細な考古学的調査
    ②灰原の詳細な調査と、1号窯跡との関係性
    ③ 荒平第2支群内の作業場等、関連遺構についての検討
【お問い合わせ】
鹿児島大学埋蔵文化財調査センター 中村直子
TEL:099-285-7270 FAX:099-285-7271(こちらへの連絡は月〜金曜日に限ります)
e-mail:k8315479@kadai.jp