トップページピックアップ薩南諸島の油類漂着問題に関する鹿児島大学調査ワーキンググループの発足について

薩南諸島の油類漂着問題に関する鹿児島大学調査ワーキンググループの発足について

[記事掲載日:18.03.06]

180306abura.jpg
   薩南諸島の油類漂着問題に関する鹿児島大学調査ワーキンググループの発足について
   (鹿大油類漂着調査WG)
 
 
【趣旨】薩南諸島に2018年1月末以降に漂着している油については,人体や海洋生物に対する毒性,自然環境や地域水産業,観光産業に対する影響等が懸念されている。漂着したオイルボール等の処理については,関係自治体が処理方法のあり方について適宜整備しつつあるが,的確な情報が不足していることにより,今後の対応等のあり方や自然環境の回復の可能性等について,地域住民の懸念が高まりつつある。鹿児島大学には,海洋学や環境毒性学,海洋生物学,水産学等を専門とする教員が在籍しており,今後の漂着物の動向や生態系・海洋生物・地域水産業への影響,人体や生物への毒性,適切な回収方法等に関する高度な専門知識と技術を持っていることから,関係自治体や地域住民等に情報提供や指導等が可能である。特に,重油の漂着問題に関しては,ナホトカ号の重油流出事故後の生態系回復モニタリングや,フィリピンでの重油流出事故の対応と汚染物質のモニタリングに直接携わった教員が在籍しており,この分野の国内外における随一の専門家として活動を行っている。この度,今回の問題に関して関係教員が意見交換を行い,大学一丸となった標記ワーキンググループ(通称:鹿大油類漂着調査WG)を発足し,情報発信と助言,指導,調査,モニタリングを通し地域の問題解決に取り組みたい。
 
【組織】代表:高松英夫 研究担当理事
 
【活動内容】
  • 奄美群島の油類漂着問題に関し詳細な調査および分析を行う。また,科学的および客観的根拠に基づいて情報発信や指導助言も行う。特に,情報発信については,漂流経路や漂着物の取り扱い方,自然環境への影響等,正しい知識の普及に努める。
  • 関係自治体等の依頼に際し,専門家の派遣や助言,技術指導等を適宜行う。
【問い合わせ先】
 学外窓口: 1)事務受付 研究推進部研究協力課 ℡ 099-285-3281
        取次先:大学院連合農学研究科:寺田竜太 副研究科長
       2)事務受付 国際島嶼教育研究センター/奄美分室  事務室
        取次先:藤井琢磨 特任助教
      ※メ-ルによる受付は、aburawg@fish.kagoshima-u.ac.jp まで。