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【医学部】専門職連携ヘルスアセスメント教育のためのDVD教材を開発

[記事掲載日:22.05.19]

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 医学部保健学科では、チーム医療実習の教材として作成した「バーチャル家庭訪問教材」を他大学等でも広く活用していただけるよう、専門職連携ヘルスアセスメント教育のための教材として開発し、2022年2月にDVDを発刊しました。

 同学科では、4年次にへき地・離島を含めた地域医療機関で看護学専攻・理学療法学専攻・作業療法学専攻の合同によるチーム医療実習を行ってきましたが、2020年度以降、コロナ禍の影響により従来行ってきた実習が実施困難な状況となりました。そのような状況の下、動画を教材として実習を行うことができるよう、三島村のご協力を頂き、離島に居住する高齢者宅への家庭訪問を動画にしたものが「バーチャル家庭訪問教材」です。


<本DVD教材の特色>
 本教材は、三島村に居住の高齢者宅を看護学専攻、理学療法学専攻、作業療法学専攻の教員が訪問し、各専攻の専門性を考慮した視点から聴取した情報や健康関連情報を含む動画教材です。バーチャル家庭訪問から得られた情報を基に専門職の視点から対象者の在宅ヘルスケアに関するアセスメント(評価)を行い、各専門職の立場からの支援のあり方や対象者のウェルネスについてチーム医療の視点でディスカッションをするための教材となります。
 バーチャル家庭訪問教材は、米・韓の学生との合同のオンライン授業のために多言語化を行い、「大学の世界展開力強化事業」の教材としても活用されました。韓国語字幕版と英語字幕版があります。また、チーム医療実習で実際に用いた記録用紙はダウンロードできるようになっています。

<今後の展開>
 今回発刊したDVDは、コロナ禍における専門職連携ヘルスアセスメントに関わる教材、離島における在宅ヘルスケアの教材として、広く活用されることを期待しています。また、多言語化(韓国語、英語)の教材としての活用も可能であり、国内外における島嶼へき地医療のチーム医療教育の発展に役立てていただきたいと考えています。

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監  修:八代利香(鹿児島大学医学部保健学科看護学専攻・教授)
お問合せ:株式会社 東京サウンド・プロダクション