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【教育学部】鹿児島国語教育研究会 原国会が博報賞を受賞!

[記事掲載日:22.12.06]

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 教育学部国語教育の原田 義則准教授が代表を務め、子どもを対象とした「わくわく作文塾」を実施している鹿児島国語教育研究会 原国会が、第53回博報賞(国語教育部門)を受賞しました。同賞は、教育現場で尽力し、波及効果が期待される草の根的活動を行っている学校・団体等を、博報堂教育財団が顕彰するものです。

 わくわく作文塾は、鹿児島県における小学校・中学校・特別支援学校の教員や指導主事、大学教員、大学生ら約160名の指導者で構成され、年に1回開催されている活動です。開催の告知を行うと、その日には定員に達するほどの人気があり、これまでに延べ360名の児童生徒・保護者らが参加しています。

 原田准教授がこの活動を始めた背景には、どうやって作文を書くのかが分からない児童生徒らと、教科書から生活文を書く単元がなくなったことにより、よい指導方法を学ぶ機会や時間のない教員の存在があります。原田准教授は、児童生徒らと教員、自身の研究テーマである「対話のある国語科授業の実践的研究」を結びつけることで、3者全員にメリットのある学びの場として、わくわく作文塾を企画しました。児童生徒らは、使用する技法の選択と自分自身との対話を繰り返しながら書きたいことを形にする「選択と対話」を実践し、文章を作り上げるスキルを学ぶことができます。教員は、大学の研究成果を取り入れた指導方法を学ぶことができるとともに、直接児童生徒らへ指導し反応を得る経験ができます。また本学の学生も、児童生徒らや保護者と触れ合うことで、貴重な「学びの場」となっています。原田准教授にとっても、研究成果を地域へ還元し、新たな研究のステップへと発展させることができるのです。

 今回の受賞では、これらの活動による地域教育への波及効果が評価されました。受賞を受け、原田准教授は「原国会の活動を認めていただけたことを大変光栄に思う。私の研究は、自身の教育現場での勤務経験がベースとなった"実践的研究"。今後も、今現在困っている人の助けになるような研究・活動を続けていきたい。」と話しました。




わくわく作文塾の様子をご紹介します

(写真提供:鹿児島国語教育研究会 原国会)



20221205genkokukai01.jpg指導の鍵となる「対話」の様子。
児童らにとって自分自身と対話することは難しく、
大人や友人と対話をしながら書きたいことを形にしていきます。

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本学教育学部の学生や卒業生である教員も、数多く指導に携わっています。