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【理】鹿児島大学理学部南九州市川辺中学校出張サイエンス教室

[記事掲載日:23.11.30]

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 理学部の児玉谷仁准教授(専門:分析化学)が、11月28日に南九州市川辺中学校で、理学部出張サイエンス教室を行いました(対象:1年生106名)。
 理学部は理数系分野への知的好奇心に満ちた小中学生の育成を目指し、理数教育において中核的な役割を担う、小・中学校CST教員(コア・サイエンス・ティーチャー:CST )の養成を進めています。出張サイエンス教室は、CST認定教員である礒﨑直子教諭(昨年度まで南さつま市金峰中学校、今年度より川辺中学校)と連携し、日本化学会九州支部化学教育協議会との共催事業として、通常の中学校の理科の授業では体験できない少し進んだ内容の実験を行うことを目的に2015年より続けており、今年で9年目となります。多くの薬品を扱う化学実験を中学校で実施することは本来難しいところですが、理工学研究科の大学院生や理学部4年生の補助もあり、安全に化学実験を行うことが出来ます。SDGs(持続可能な開発目標)の一つ、「質の高い教育をみんなに」の達成にも貢献する取り組みとなっています。

 今回の出張サイエンス教室の内容は、「透明な水の中には何が溶けている?」をテーマに、身近な水の中にどのような物質が存在しているのか、比色分析法を利用して確認しようというものでした。本来、透明で見えない物質をその物質が持つ性質を上手く利用して、色を持つ物質に変換することで、存在を知ることが出来るようになります。水道水やコンビニなどで販売されているミネラルウォーターの成分にどのような違いがあるのかを自分の目で確認することができました。

 参加した生徒から「いろいろな試薬を加えて色が変化する実験が面白かった」、「どのように変化するのかな?と友達と考えながら実験するのが楽しかった」、「教えてくれた大学生と、実験以外にも様々な話ができて良かった」との感想を授業後のアンケートで頂きました。

 理学部では、初等、中等教育からの「理数好き」を育てる様々な活動を進めています。現在も新規のCST養成コースを受講する現職の小中学校教員の募集も行っており、今後もCST認定教員と理学部教員との連携を積極的に進めていきます。



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川辺中学校での出張サイエンス教室(説明の様子)



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実験の様子1



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実験の様子2