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小戝健一郎教授がAMED大型研究費2つに採択され、本学発のがんへのウイルス医薬を医師主導治験へ

[15.05.29]

  5月25日、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科の小戝健一郎教授(遺伝子治療・再生医学分野)を中心としたグループが、がん細胞の中だけで増殖し、がん細胞のみを殺傷するウイルス医薬の開発・実用化に向けた医師主導治験について発表しました。
 報道陣が詰めかける中、住吉文夫研究担当理事からの「遺伝子治療・再生医学分野を中心に整形外科学分野をはじめとする複数の研究者が協力して進めている研究開発ならびに前臨床研究を鹿児島大学として支援していきます。」との挨拶に続き、関係者挨拶が行われました。その後、発表内容について小戝教授からの詳細な研究内容説明に続き、同席した治験責任医師の小宮節郎教授(整形外科学)、治験管理部門の武田泰生教授(薬剤部)と記者との活発な質疑応答が行われました。
 
 がんに対する治療薬は、従来の抗がん剤から、がんの異常メカニズムに関わる分子を標的とした分子標的薬の実用化後、目覚ましい進歩を遂げています。今回、小戝教授のグループが開発した「サバイビン依存性m-CRA」は、分子標的薬の理論をさらに進め、遺伝子組換え技術により、がん細胞を効果的かつ安全に殺傷するウイルス医薬であり、遺伝子治療薬に分類されます。これまでの研究成果により多くの事業に採択され、革新的医薬として今年度中の医師主導治験開始を目指しています。医学部・歯学部附属病院は臨床研究管理センターのさらなる充実、医歯学総合研究科は「革新的治療研究開発センター」を設置し、支援をしています。
 
 今回、小戝教授は、1)厚労省・革新的がん医療実用化研究事業ならびに2)文科省・橋渡し研究加速ネットワークプログラム(シーズC)という、日本医療研究開発機構(AMED)に移管された二つの大型研究事業に採択されました。AMEDは健康・医療戦略推進本部の下、医療分野研究開発推進計画に基づき、基礎から実用化まで切れ目ない研究支援を一体的に行うため、「日本再興戦略」の目玉の一つとして、省庁の壁を越えた医療分野の研究開発の司令塔として本年 4 月に発足しました。
 1)革新的がん医療実用化研究事業に採択された本研究課題では、従来の治療法では効果がなかった特定のがんに対し医師主導治験を行うことを目的としています。2)橋渡し研究加速ネットワークプログラムは、全国9の橋渡し研究支援拠点が全国の有望シーズについて、医師主導治験のための体制整備から実施まで支援するものです。本課題は、医師主導治験の準備・実施に関して京都大学の支援を受けています。これらのAMED事業に基づき、本学での医師主導治験を進めていく予定です。
 
 
(写真上:記者会見を行う、(左から)馬場昌範医歯学総合研究科長、住吉研究担当理事、熊本一朗病院長、小戝教授)
(写真下:質疑応答を行う、(左から)小戝教授、小宮教授、武田教授)
 ※写真はクリックすると拡大表示されます
 
 
この発表内容に関しては、南日本新聞、朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞、産経新聞、西日本新聞、熊本日日新聞に掲載されました。 また、地元テレビ局(MBC、KYT、KKB、KTS)のニュースで報道されました。
 
 
 
 

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