トップページトピックス第五回 食と健康に関するシンポジウムを開催

第五回 食と健康に関するシンポジウムを開催

[記事掲載日:15.12.09]

 11月30日、稲盛会館キミ&ケサメモリアルホールにおいて、本学と(公社)鹿児島県工業倶楽部の共同企画となる「第五回食と健康に関するシンポジウム『ぐるっと鹿児島~食の革新で変える農業・畜産・漁業・工業』」を開催し、企業関係者、一般市民の方、本学教職員など約200人の参加がありました。県工業倶楽部と本学は平成17年に包括連携協定を結んで以来、多くの教職員が、講演会や勉強会、共同研究等を通じて工業倶楽部会員企業との交流を深めています。
 はじめに、鹿児島県工業倶楽部 岩元正孝会長から主催者挨拶があり、前田学長から「鹿児島大学は「地域とともに社会の発展に貢献する総合大学」としてオール鹿大で地域創生に取組み、これまで以上に地域と連携した人材養成と研究を展開していきます。」と挨拶を述べました。
 基調講演は、医歯学総合研究科乾明夫教授から「鹿児島の高機能食材で創る『さつま黒膳』開発と健康長寿への応用」と題して行われ、肥満や健康長寿に関する研究の状況や奄美群島の100歳の人々の食生活を参考にして、抗酸化物質の効率が良いさつま黒野菜、黒果物の機能性成分を高める料理、「さつま黒膳」を発信するための学際的な研究会活動を紹介しました。
 続いて、農研機構・九州沖縄農業研究センター高畑康浩上席研究員が「サツマイモ育種の最前線 農研機構での品種開発」、農学部高山耕二准教授が「新たな鹿児島の「黒」い美味 薩摩黒鴨の開発」、大口酒造株式会社瀬戸口智子主任研究員が「芋焼酎の香り革命 しょちゅ(焼酎)ガールの挑戦」、枕崎水産加工業協同組合 小湊芳洋参事が「かつお節からKATSUOBUSHIへ フランス工場での鰹節生産」と題して講演を行いました。
 その後、登壇者全員によるパネルディスカッションが行われ、会場からも多くの質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。終了後の交流会では、講演で紹介された黒膳オードブルや薩摩黒鴨などが提供され大変好評でした。
 
(写真上:乾教授による基調講演の様子)
(写真下:登壇者全員によるパネルディスカッションの様子)
 

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