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附属図書館で貴重書公開「旧制鹿児島高等農林学校の底力」を開催

[記事掲載日:15.12.18]

 附属図書館(中央図書館)は、11月19日から12月10日の期間において、貴重書公開「旧制鹿児島高等農林学校の底力」を開催しました。
 農学部の前身である「鹿児島高等農林学校」は、1908年に南方資源開発の人材育成を目的として、全国2番目の官立高等農林学校として設立されました。この展示は、鹿児島大学に所蔵されている文献資料を中心として、高等農林学校における研究と教育、教官と生徒、地域とのつながりなど、その具体相を明らかにすることを目的に企画したものです。
 
 会場には、古代ギリシャの農業書を集めた「ゲオーポニカ」(1781年刊行版)をはじめ、当時の教官が収集した国内外の貴重な農業関係出版物や、教官の研究著作物、幕末に作られたハゼの育て方を記す秘伝書の版木など貴重な資料が展示されました。
 11月29日には、丹羽謙治法文学系教授による講演会「文献資料から見る鹿児島高等農林学校」が開催され、教職員および一般市民約40名の参加者を集めました。続いて展示会場でのギャラリートークも行われ、参加者は解説を聞きながら興味深く展示に見入っていました。
 
 
(写真:丹羽教授によるギャラリートークの様子)
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