トップページトピックス産業動物総合臨床実習実施に関わる産学間(企業・大学)協定調印式を実施

産業動物総合臨床実習実施に関わる産学間(企業・大学)協定調印式を実施

[記事掲載日:16.05.26]

 鹿児島大学共同獣医学部では、国際水準の獣医学教育を実施するため、民間農場等と連携して産業動物(牛・豚・鶏)に関する臨床実習の実施を目的として、以下の6企業(*1)7団体と産業動物総合臨床実習実施に関わる産学間(企業・大学)協定を5月26日に締結しました。
 従来は、附属動物病院を中心とした犬猫の臨床実習が中心となっていましたが、産業動物分野で働く獣医師養成のため、優れた専属の管理獣医師がいる企業の農場へ学生を派遣し、産業動物の現場を活用する参加型「臨床実習」を実践します。
 学生は、農場の飼育環境、飼養管理(給餌、給水、投薬など)、健康管理(体温、体重測定、採血)、臨床症状の観察、触診、死亡個体の解剖観察など、実際に手で触れ、実体験から学ぶことができます。
 
 調印式では、髙瀬公三共同獣医学部教授が事業の概要について、「わが国随一の産業動物生産基地という鹿児島の地域特性を生かした今回の試みが、全国の獣医系大学における産業動物臨床実習の一つの“モデルケース”になるのではないか」と説明されました。
 その後、宮本篤共同獣医学部長および各企業の代表者が協定書への署名を行いました。
 続いて、それぞれの企業(*1)の代表者から、「地域の活性化にとって、鹿児島における産業獣医師の確保と若者定着に向けての課題は非常に重要であり、この協定により現場を認識してもらい、技術の向上と知識を習得してもらいたい」などの挨拶がありました。
 最後に宮本学部長からは、「今回の調印により、学生が最も恵まれた環境の中で学ぶことができ、獣医師養成の場を与えていただき感謝している。」と挨拶を述べられました。
 
(*1) 鹿児島県農業共済組合連合会、(株)ナンチクファーム、(株)ジャパンファーム養豚事業本部、同チキン生産本部、鹿児島県経済農業協同組合連合会、鹿児島くみあいチキンフーズ(株)、(株)ウェルファムフーズ 
 
(写真上:調印式後の記念撮影)
(写真中:挨拶をされる宮本学部長)
(写真下:農場に掲げる看板を披露する中馬公弘 鹿児島くみあいチキンフーズ(株)代表取締役社長と宮本学部長)
 

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