トップページトピックス【国際島嶼】藤井 琢磨特任助教が令和2年度 日本サンゴ礁学会川口奨励賞を受賞

【国際島嶼】藤井 琢磨特任助教が令和2年度 日本サンゴ礁学会川口奨励賞を受賞

[記事掲載日:20.11.26]

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 令和2年11月23日に開催された日本サンゴ礁学会第23回大会(オンライン大会)において、国際島嶼教育研究センターの藤井琢磨特任助教が一般社団法人日本サンゴ礁学会の若手奨励賞に位置づけられる「日本サンゴ礁学会川口奨励賞(受賞研究課題:琉球列島におけるスナギンチャク目等底生生物の多様性解明)」を受賞しました。

 藤井特任助教は、これまで奄美群島を中心とした琉球列島を主な対象として、スナギンチャク目やイシサンゴ目、さらには魚類や甲殻類など、多岐にわたる分類群の多様性に関する研究発表を行っており、また、調査研究に伴い、共同研究者や地元識者らとのネットワークを構築し、講演や地元メディアを通して研究成果の地域還元も積極的に行ってきました。受賞理由は、「サンゴ礁とその周辺環境における生物多様性の理解を促進し地域社会の維持継続的発展に大きく寄与する研究および社会教育活動」の成果が優秀であり学会への貢献度が高いと認められたものです。

 

◆受賞者のコメント
 今回、受賞いただいたことは非常に光栄に思います。世界的に類稀な生物多様性を有するとされる琉球列島においても、特に鹿児島県沿岸域においては、いまだ、分類や生物地理など基礎的な研究が足りていないこと、またスナギンチャク類のような非水産重要生物、非モデル生物における基礎知見の収集の重要性が認められたと理解しています。奄美群島をはじめ、調査地における地元の方々や共同研究者の多大なるご協力がなければ、賞をいただくに値する成果も挙げてこられませんでした。非常に感謝しています。今後も、琉球列島における海洋生物多様性の潜在的価値、魅力を解き明かし、地域とも共有していければと思います。
 
日本サンゴ礁学会受賞者はこちら(日本サンゴ礁学会ホームページ)
 
 
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本受賞に関係する、これまでの研究成果の一部に関する生き物たち