絵付けに願いを込めて
[記事掲載日:21.03.11]
3月11日、鹿児島大学教育学部附属特別支援学校で、第4代(H2.4.1~H6.3.31)及び第7代(H12.4.1~H14.3.31)の計6年間、本校校長をお務めされた厚東 孝治先生(鹿児島大学名誉教授)が、高等部卒業予定者への卒業プレゼントとしてご準備いただいている湯飲みへの絵付けが行われました。
本絵付けは、厚東 孝治先生が本校の校長となった平成2年から毎年続けられているもので、今回で31回目を迎え、本年度高等部卒業予定者8名のためのもの。
始めに、高等部佐藤 誠主事からはじめの挨拶があり、続いて厚東 孝治先生から、「これから絵付けする湯飲みで、毎朝お茶を飲みながら、学校のことを思い出して欲しい。」と、生徒たちが分かり易いように、ゆっくりと丁寧に説明されました。
絵付けの話を熱心に説明する厚東 孝治先生と高等部卒業予定8名の生徒のみなさん
本絵付けでは、まず、奥 政治副校長が本校名を、次に、寺床 勝也校長(教育学部教授)が生徒の名前と一人一人が考えた好きな言葉を、そして最後に、厚東 孝治先生が、「草の芽が、踏まれても踏まれても元気な芽を出すように、皆さんもその芽のように元気にやってもらいたい。」との願いを込めて「草の芽」を、それぞれ順番に素焼きの湯飲みに筆で書いていかれました。
高等部卒業予定の皆さんは、自分の湯飲みとして描かれる様子を、楽しそうに熱心に見守っていました。
最初に、学校名を絵付けする奥 政治副校長
次に、生徒たちの好きな言葉を絵付けする寺床 勝也校長
最後に、「草の芽」を絵付けする厚東 孝治先生
厚東 孝治先生が描かれた「草の芽」
今日の絵付けには、高等部卒業予定者の保護者のみなさんも見学されており、高等部の先生方と共に、卒業を控えた生徒たちの卒業を喜び、そして成長を祝う愛情と優しさに満ち溢れていました。
慣れない絵付けに毎年緊張する先生方のことを楽しく保護者にお話しされる厚東 孝治先生
絵付けされた湯飲みは、昨年新たに購入した陶芸用の電気釜で焼かれるそうですが、新釜で作る初めての湯飲みとなり喜びもひとしお、3月17日の卒業式に贈呈されるとのこと。
高等部卒業予定の生徒のみなさん、湯飲みの出来上がりが待ち遠しいですね。
出来上がった湯飲みで、最高に美味しいお茶を飲んでくださいね。
そして、本校のことをいつも思い出してください。
ご卒業本当におめでとうございます!!
※写真撮影のため、一時的にマスクを外していただいております。