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【病院】人工呼吸・ECMO講習会を開催

[記事掲載日:21.11.10]

 

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患者さん(人形)の太ももの血管からカテーテルを入れる様子

 

 10月31日、鹿児島大学病院では、人工呼吸・ECMO講習会(NPO法人ECMOnet主催)を開催しました。
 同講習会は、COVID-19の重症例への人工呼吸器/ECMO管理による治療を有効かつ安全に実施できるよう、医師・看護師・臨床工学技士を育成する目的で行ったものです。本院の他、鹿児島市立病院、県立大島病院、天陽会中央病院および米盛病院から、計30名の医療従事者が参加しました。
 
 同講習会で使用したECMO(エクモ、Extracorporeal membrane oxygenation:体外式膜型人工肺)は、機能が低下した肺の代わりに体内へ酸素を取り込む働きをする医療機器で、親指ほどの管を太ももの血管から入れて体外へ血液を抜き出し、二酸化炭素を拡散・除去した上で酸素を加え、首付近の血管から体内に戻す装置です。使用の間、患者さんは肺を休めることができますが、治療中は24時間態勢での管理が求められ、熟練した「医療チーム」が必要となるため、医師・看護師・臨床工学技士で構成された4人が1チームとなって、本格的な実践練習を行いました。
 
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ECMOにつなぐ管を操作する様子
 
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ECMOを操作する様子
 
 
 また、ECMO net の中心メンバーである 小倉 崇以 済生会宇都宮病院救命救急センター長や、星野 耕大 福岡大学病院 ECMOセンター副センター長による講義も行われ、参加者は終始熱心に聴講していました。
 参加者は、他職種との連携強化を図ることができ、大変有意義な講習会となりました。
 
 
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小倉救命救急センター長(済生会宇都宮病院)による講義の様子
 
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メディアの取材を受ける様子
 
 

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