【農学部】阿久根産ボンタンの研究成果を活用したボンタンサイダーを開発
[記事掲載日:21.11.16]
農学部食料生命科学科生分子機能学研究室の加治屋勝子講師は、地方創生の取組事業のひとつとして、阿久根市の特産物であるボンタンの成分分析や健康機能性評価をおこない、ボンタンサイダーの開発に協力・貢献しました。
ボンタンを果皮、果肉、薄皮、果汁、精油に分け、それぞれの成分や香りを解析。ボンタンに含まれるビタミンCがレモン果汁と同程度であることやGABA(ギャバ;γ-アミノ酪酸)というストレス緩和効果を持つ成分を含んでいることを明らかにしました。
ボンタン生産農家は、最盛期で約550戸あったが現在では20戸程度に減少、担い手不足が続く。阿久根産ボンタンのことを多くの人に知ってもらうため生産農家を中心にボンタンプロジェクト(通称:Bプロ)を結成。ボンタンを銭湯などの風呂に浮かべる「ボンタン湯」のイベントでは、大阪や都内を含めた570カ所の銭湯でボンタンが浮かべられました。
今回の協力事業については、研究成果の経過報告をウェブや対面でおこなったほか、風呂上がりに飲みたくなる飲料開発としてボンタンサイダーを手掛け、販売展開への協力もおこないました。研究成果を活用したボンタンサイダーの完成を受け、Bプロメンバーは本学を訪問。今後の展開について意見交換を行うなど、有意義な取り組みとなりました。加治屋研究室では引き続き地方創生に関する取り組みを推進していくこととしております。
ボンタンサイダーの完成を喜ぶボンタン生産者と加治屋講師(中央)
ボンタンサイダー
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