【農学部】3大学による「第2回 日本の酒シンポジウム」を開催
[記事掲載日:22.10.04]
9月29日、鹿児島大学農学部附属焼酎・発酵学教育研究センターは、山梨大学ワイン科学研究センター、新潟大学日本酒学センターとの3大学による「第2回 日本の酒シンポジウム」を鹿児島大学稲盛会館において開催し、オンラインを含め大学関係者や学生、一般の参加者ら約250名が参加しました。
それぞれの地域に根ざした酒類に関する教育研究を推進する3センターは令和3年9月に組織的な連携協定(当時の様子はこちら)を締結し、同年11月には第1回目となる同シンポジウムを開催しました。今回、更なる連携強化を図るため第2回目となるシンポジウムを本学で開催したものです。
シンポジウムでは、佐野 輝 鹿児島大学学長から「3センターの連携が深まり、地域の酒に携わる多様な人材の育成と排出、延いては地域の活性化にさらに貢献されることを期待する」と、濵田 雄一郎 鹿児島県酒造組合会長からは「焼酎・日本酒・ワインの垣根を越えて日本の酒類の振興に取り組まれていることに敬意を表する」とそれぞれ挨拶がありました。続いて、鮫島 吉廣 鹿児島大学客員教授から「焼酎の国際化を考える」と題した特別講演があり、3大学からはそれぞれの活動の取組について報告がありました。また、3大学の学生らによるポスター発表もあり、多くの参加者が立ち止まって質問するなどの姿が見られ、有意義な時間となりました。
来年は山梨大学で開催する予定で、3大学は引き続き連携強化を目指していくこととしております。
【講演者と演題一覧】
特別講演「焼酎の国際化を考える」
鮫島 吉廣 氏(鹿児島大学客員教授)
新潟清酒の今昔
大平 俊治 氏(新潟県酒造組合会長)
ブドウの香りを科学する
鈴木 俊二 氏(山梨大学ワイン科学研究センター長)
黒麴菌の学名のおはなし
山田 修 氏(酒類総合研究所 品質・評価研究部門長)
米作りで日本酒を変える~肥培管理と代謝研究からのアプローチ~
宮本 託志 氏(新潟大学日本酒学センター特任助教)
日本ワインをおいしくする~マロラクティック発酵に秘められた可能性~
乙黒 美彩 氏(山梨大学ワイン科学研究センター准教授)
白麹菌のクエン酸生産機構
二神 泰基 氏(鹿児島大学農学部附属焼酎・発酵学教育研究センター准教授)
佐野 輝 鹿児島大学長による挨拶
濵田 雄一郎 鹿児島県酒造組合会長による挨拶
鮫島 吉廣 客員教授による特別講演
シンポジウム会場の様子
学生ポスター発表の様子