トップページトピックス世界自然遺産・奄美群島の多様性は足元から!全維管束植物のモニタリング起点データを提供

世界自然遺産・奄美群島の多様性は足元から!全維管束植物のモニタリング起点データを提供

[記事掲載日:23.02.03]

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 総合研究博物館の田金 秀一郎特任助教、農学部の鵜川 信准教授、国際島嶼教育研究センターの鈴木 英治特任教授らは、国立環境研究所、北海道大学、琉球大学、九州オープンユニバーシティとの共同研究にて、奄美群島、沖縄島北部、南九州における計16地点の全維管束植物を対象とした植物群落の比較から、奄美群島の植物相の特徴を明らかにしました。

 2021年にユネスコ世界自然遺産に登録された奄美群島は、その植物相の豊かさや特異性でもよく知られていますが、今後、世界自然遺産を効果的に管理するためには、植物相の特徴を定量的に評価し、その多様性に影響する要因を明らかにすることが必要です。同研究は、奄美群島の植物多様性を、草本層を含めて定量的に評価した初めての研究であり、今後の世界自然遺産モニタリングの起点データを提供しています。

 本成果は、2023年1月11日付でWileyから刊行される生態学分野の学術誌『Ecological Research』に掲載されました。また、得られたデータは2022年7月19日付『Ecological Research』に掲載され、公開されています。

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【論文名】
High plant diversity and characteristic plant community structure in broad-leaved evergreen forests on Amami-Oshima and Tokunoshima Islands, Japanʼs newest natural World Heritage Site

【著者名】
Hironori Toyama1*, Shuichiro Tagane2, Shin-ichiro Aiba3, Shin Ugawa2, Eizi Suzuki2, Kaito Yamazaki24, Kengo Fuse5, Atsushi Takashima6, Taku Kadoya1, Yayoi Takeuchi11国立環境研究所, 2鹿児島大学, 3北海道大学, 4自然環境研究センター, 5九州オープンユニバーシティ, 6琉球大学) *責任著者

【掲載誌】
Ecological Research

【DOI】
10.1111/1440-1703.12381


【論文名】
A dataset for vascular plant diversity monitoring for the natural World Heritage site on Amami-Oshima Island, Tokunoshima Island, and the northern Okinawa Island

【著者名】
Hironori Toyama1*, Kumiko Totsu1, Shuichiro Tagane2, Shin-ichiro Aiba3, Shin Ugawa2, Eizi Suzuki2, Kaito Yamazaki24, Kengo Fuse5, Atsushi Takashima6, Nariko Toyama1, Taku Kadoya1, Yayoi Takeuchi11国立環境研究所, 2鹿児島大学, 3北海道大学, 4自然環境研究センター, 5九州オープンユニバーシティ, 6琉球大学) *責任著者

【掲載誌】
Ecological Research

【DOI】
10.1111/1440-1703.12340