トップページトピックス【博物館・連合農学研究科】日本初記録となるニザダイ科魚類を発見、「マジナイクロハギ」と命名

【博物館・連合農学研究科】日本初記録となるニザダイ科魚類を発見、「マジナイクロハギ」と命名

[記事掲載日:24.06.27]

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 鹿児島大学総合研究博物館と連合農学研究科を主とする研究チームは、これまで日本国内での標本に基づく記録と適用される標準和名がなかったニザダイ科クロハギ属Acanthurus auranticavus(アカンスルス アウランチカブス)が奄美大島から1個体採集されたことを報告し、本種に新標準和名としてマジナイクロハギを提唱しました。この和名は、本種の眼前や胸部に橙色斜帯があり,尾柄棘の周囲が橙色を呈することが,魔除けの文様を連想することから転じて「呪い(まじない)」に因みます。

 マジナイクロハギは、これまでインド・太平洋に広く分布することが知られていましたが、日本国内での標本に基づく記録はなく、八重山諸島で水揚げされた個体の写真が知られているのみでした。本種は鹿児島大学が主導する長年の調査においても日本国内からは奄美大島産の1個体が得られているのみであり、国内における本種の出現は黒潮輸送に由来する南方海域からの無効分散であると考えられます。

 本研究の成果は、日本魚類学会が発行する魚類学雑誌にて2024年6月25日に公開されました。マジナイクロハギと同定された標本(標準体長218.2 mm)は鹿児島大学総合研究博物館に保管されています。

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(標準和名マジナイクロハギの基準となった標本の生鮮時写真)



【掲載論文】奄美大島から得られた標本に基づく日本初記録のニザダイ科魚類Acanthurus auranticavusマジナイクロハギ(新称)

【著者名】古𣘺龍星・本村浩之

【掲載誌】魚類学雑誌

【DOI】https://doi.org/10.11369/jji.24-012


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