「先端研究集成館事業」を創設~大学の特色・強みのある研究を支援~
[記事掲載日:24.07.25]
本学は、学長のリーダーシップのもと、本学の特色・強みを活かし、研究IRを踏まえた研究を選抜・認定し、研究活動の高度化及び持続可能な発展・強化を図り、その成果を社会に還元することを目的とした卓越的な組織的研究プロジェクトである「先端研究拠点」と、それを目指した「先端研究プロジェクト」の集合体である「先端研究集成館事業」を令和6年2月に創設しました。
研究期間において総額1000万円以上の競争的研究費を獲得した研究シーズを基盤とする「先端研究プロジェクト」の第1回目の公募が行われ、独創的・先駆的な基礎研究やイノベーション創出に繋がる卓越した研究と認められた10の研究プロジェクトが、このほど「先端研究プロジェクト」に認定されました。
7月18日、佐野輝学長らが出席した認定式では、はじめに、佐野学長からプロジェクトの研究代表者に認定証が授与されました。佐野学長から、「本事業の名称は、幕末に薩摩藩主の島津斉彬が興した「集成館事業」にちなんだものであり、今回認定された各プロジェクトが、本学の研究を牽引し、ひいてはイノベーションの創出につながるよう、南九州・南西諸島域イノベーションセンターを中心に重点的に支援をしていきます」と述べました。
続いて、各研究代表者がプロジェクトについてプレゼンテーションを行い、その後、懇談の時間が設けられました。最後に、井戸理事から、「本事業によって、鹿児島大学の研究力の更なる強化と研究ブランディングに資することを大いに期待します」と挨拶があり、盛会のうちに終了しました。
なお、今後「先端研究プロジェクト」の中から所定の条件をクリアしたプロジェクトについては、「先端研究拠点」に選定し、組織的大型研究として重点的に推進していくこととしています。
※先端研究集成館事業の名称「集成館」は、尚古集成館から特別に許諾をいただいて使用しています。
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先端研究認定プロジェクト 研究代表者/プロジェクトテーマ
・医学部 教授 牧迫 飛雄馬/認知症予防および介護予防に向けた早期発見・早期対策の実証プロジェクト研究
・共同獣医学部 准教授 松本 祐介/新興感染症に対する次世代型RNAウイルスベクターワクチンの開発
・理工学研究科 教授 小山 佳一/先端強磁場研究環境を活用した物質 ・食品の機能性強化に関する研究
・理工学研究科 准教授 児玉谷 仁/環境中における水銀挙動の解明
・医歯学総合研究科 教授 小戝 健一郎/鹿児島大学発のがんと難治性疾患に対する革新的な遺伝子治療の社会実装を目指した研究開発
・医歯学総合研究科 教授 奥野 浩行/神経活動依存的遺伝子による神経回路および認知機能の調節機構解明
・医歯学総合研究科 教授 佐藤 達雄/ストレスによる高次脳機能の障害:細胞生理学的基盤の解明
・総合教育機構共通教育センター 准教授 塗木 淳夫/拡張現実性を活用したリハビリテーションとスポーツパフォーマンス向上のための融合研究
・総合教育機構共通教育センター 准教授 坂井 美日/九州・沖縄方言の消滅危機対策に資する生成AIコンテンツの開発
・先端科学研究推進センター 准教授 佐原 寿史/遺伝子改変ブタからの異種臓器移植の実現化を目指したブタ・カニクイザル間非臨床研究による安全性と有効性評価および動物由来臓器の品質・安全性評価ガイドライン案の策定
(認定式の様子) |
(佐野輝学長挨拶) |
(研究代表者によるプレゼンテーション) |
(懇談の様子) |
(記念撮影)