【イノベーションC】第1回 かごしまTechミーティングを開催
[記事掲載日:24.07.26]
南九州・南西諸島域イノベーションセンターでは、7月19日に鹿児島市のクリエイティブ産業創出のハブ拠点「mark MEIZAN」にて、今年度第1回目の「かごしまTechミーティング」を開催しました。
同ミーティングは、鹿児島市と大学による産学連携や、大学が持つ先端技術を知る「きっかけづくり」のためのオープンな場を目指した事業です。
講演は2部構成となっており、講演1では、農学部 准教授 神田英司先生をゲストスピーカーに迎え、「気候変動に適応したスマート農業」というテーマで開催しました。高品質で安定生産を目指す農業を進めていく上で、ドローンなどに搭載した赤外域対応のカメラ映像の解析や各種センサによる環境データ収集を行い、成育診断やサツマイモ基腐病など病害株の検出、また気象環境データなどのビックデータの解析を行うことで、気象変動の影響を最小限に抑えるなど、ICTを活用した気象変動対応型農業の研究について、具体的な作物の育成事例やデータの活用方法などを交えながら講演頂きました。
(講演1の様子)
公演2では、水産学部 教授 大富潤先生ゲストスピーカーに迎え、「うんまか深海魚で食と観光に新しい風を!」というテーマで開催しました。鹿児島の錦江湾には、水深200M以上の深海底があり、そこは、深海魚の宝庫だが、認知度が低いために漁獲されても水揚げされず、洋上で投棄される魚種がたくさんあります。深海魚を目玉に鹿児島の海の幸の認知度を上げ、水産業を活性化させたい!との思いもあり、「かごしま深海魚研究会」の立ち上げ、食べられている魚に加え、未利用な魚も流通させるために、鹿児島県内の多くのお店に「うんまか深海魚」メニューや商品を提供したい、熱い思いをお話頂きました。
(講演2の様子)
参加企業は、鹿児島県内7社9名(飲食業、電子部品製造業、起業家支援、農業、食品製造販売、情報通信業 等々)で、様々な業種の方々にご参加頂きました。
講演終了後には、質問や意見交換がなされ、楽しく活気ある有意義なミーティングとなりました。
鹿児島大学南九州・南西諸島域イノベーションセンターは、地域に産学の出会いの場を創り、事業者と研究者をつなぐために、研究シーズや研究者情報の提供や交流の促進を図っています。